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【3大認知症とは⁉】脳血管障害からなるものや若くてもなる可能性のある認知症を紹介しています。

脳血管障害
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認知症とは、いったん正常に発達した脳の知的機能(認知機能)が、脳の障害や病変によって持続的に
低下し、日常・社会生活に支障をきたす状態をいいます。

その認知症には「3大認知症」といわれているAlzheimer(アルツハイマー)型認知症脳血管性認知症
Lewy(レビー)小体型認知症があります。
認知症は老年期の病気ではなく、若くてもなる可能性があるのです。

Alzheimer(アルツハイマー)型認知症

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大脳の全般的な萎縮(いしゅく)でおこり、老人班や神経原線維変化の出現を特徴とする神経変性疾患で、
認知症のなかで、もっとも多いものです。
男女比=およそ1:2と女性のほうが多い疾患です。
※老人班…アミロイドβたんぱく質が脳内に異常に凝集し沈着したもの。
※神経原線維変化…脳の神経細胞がダメージをうけたり、死滅したりすること。

Alzheimer(アルツハイマー)型認知症の種類

Alzheimer(アルツハイマー)型認知症には2種類あります。

Alzheimer(アルツハイマー)病(AD)若年型、初老期発症型(65歳未満)

Alzheimer(アルツハイマー)型老年認知症(SDAT)老年期発症型(65歳以上)

Alzheimer病の特徴

Alzheimer型老年認知症より進行がはやい
失行や失語やパーキンソニズム、けいれんなどの神経症候をしめすことが多い。

Alzheimer型老年認知症の特徴

老化と環境因子が発病に関与
・失行や失認などの症状はAlzheimer病にくらべて少ない。

※一部に家族性Alzheimer(アルツハイマー)病があるのですが、ほとんどが孤発例(ときどき発症)で、
遺伝的素因と環境要因による多因子疾患(複数の遺伝子の変異による疾患)と考えられています。

Alzheimer(アルツハイマー)型認知症はどのような経過をたどる?

脳の萎縮は徐々に進行し、記憶障害を主とした中核症状(脳の障害により直接おこる症状)とBPSD
(行動・心理症状)があらわれてきます。
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初期(1~3年)

・海馬(短期記憶をつかさどるところ)の萎縮

・認知機能障害

記銘力障害→新しいことが覚えられない

健忘失語→物の名前を思いだせない

・時間の見当識障害→年月日の感覚が不確か

・物盗られ妄想、被害妄想

・自発性の低下、だらしなくなる

・身辺の自立は可能

中期(2~10年)

・側頭葉、頭頂葉の萎縮

・新しいことだけでなく、古い記憶も障害される

場所の見当識障害→自分の家を認識できなくなる

・はいかい

・失語、失認、失行、失算・着衣失行

・スムーズに話すことができない

・季節にあった服や釣り合いのとれた服が選べない

・深刻さはとぼしく多幸の状態

日常生活で介助が必要となる

後期(8~12年)

・大脳全般の高度な萎縮

・記憶はほとんど失う

・意思の疎通が困難になる

人の見当識障害→肉親がだれかわからなくなる

・尿便失禁

・異食→食べ物とみなされないものを食べる

・筋強剛(固縮)→筋肉の緊張がひどくなる

・歩行障害、神経症状

最終的には、無動・無言となり寝たきりとなる

Alzheimer(アルツハイマー)型認知症の治療

進行を抑制する薬として塩酸ドネぺジルが治療の中心となります。
Alzheimer(アルツハイマー)型認知症では、認知機能に関わる神経伝達物質のアセチルコリンが
減少します。塩酸ドネぺジルは、そのアセチルコリンを増加させる効果があるのです。

塩酸ドネぺジルによる早期治療を開始することで、認知症の進行をおくらせたり、一次的にでも認知機能を
改善させることができます。
患者はその分、自立した生活の期間をのばすことができ、今後の介護の希望をつたえたり、後見人をきめて
おくこともできます。
このことからも、早期受診・診断・治療が重要となります。

脳血管性認知症

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脳血管障害(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)によっておこる認知症です。
全認知症中20~30%を占め、Alzheimer(アルツハイマー)型認知症の次に多いものです。
認知症状のほか、障害の部位により局所神経症状をともないます。

男性に多く脳血管障害、高血圧、糖尿病、脂質代謝異常、心房細動などの既往のある人に好発します。

また、脳血管性認知症では、脳卒中発作にともない急激に発症したり、新しい梗塞が加わるごとに
段階的に悪化することが多く、認知機能も同様に段階的に悪化していきます。

脳血管性認知症の原因分類

脳血管性認知症の原因は、いくつかのタイプにわけられます。

多発梗塞型(皮質性)…大・中血管の閉塞による多発性梗塞。

小血管病変型(皮質下性)…広範な小血管病変による梗塞・循環不全

※小血管病変型は、多発性ラクナ梗塞Binswanger(ビンスワンガー)病の2種類あり、
脳血管性認知症の半数をしめます

・ラクナ梗塞は、主幹動脈から分岐した細い血管領域の小さな梗塞で、基礎疾患として高血圧が重要です。

・Binswanger(ビンスワンガー)病は、高血圧や動脈硬化による大脳白質の慢性的な循環不全によっておこる
進行性で高度な認知症をあらわす疾患
です。

局所病変型…海馬など認知に関わる重要な部位の単発の梗塞。

④その他…脳出血やくも膜下出血

脳血管性認知症の症状

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脳血管性認知症は、脳血流の循環不全を伴うことから、症状が日内~日間に変動しやすいといわれています。

まだら認知症
血管障害部位に対応した機能のみが低下するため、例えば「記銘力(新しく体験したことを覚える能力)の障害はみられるが、日常的な判断力は保たれる」といったまだら認知症が特徴的にみられます。

【よくみられる例】
記銘力→低下
判断力→正常
遂行機能(ものごとを計画し順序だてて実行する機能)→低下
専門知識→正常
もの忘れの程度は一般的にAlzheimer(アルツハイマー)型認知症より軽度で自覚もあります。
また、人格も最期まで保たれます。

情動失禁
脳血管性認知症は、Alzheimer(アルツハイマー)型認知症に比べて感情が不安定で、進行してくると
ささいな刺激で泣いたり笑ったりする情動失禁がみられます。
これは、感情を抑制する機能部位に梗塞がおこりやすいためと考えられています。

抑うつ

・自発性の低下…自分からすすんで何かを行おうとすることが少なくなります。

・夜間のせん妄…軽度の意識障害をおこし、錯覚や幻覚など頭が混乱した状態をおこします。

・頻尿や尿失禁

・運動麻痺や感覚麻痺

・偽牲(ぎせい)球麻痺…咽頭や喉頭、舌などの運動麻痺によってものを飲み込んだりする機能の障害。

・小刻み歩行などの局所神経症状

脳血管性認知症の治療

・脳梗塞の再発予防として血圧のコントロール(降圧薬)

・抗血小板療法や抗凝固療法…血栓の形成を防止する。

・糖尿病の治療

・リハビリテーションやその他の対症療法をおこないます。

Lewy(レビー)小体型認知症

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老年期に発症し、進行性の認知機能障害とともに幻視などの特有の精神症状とパーキンソニズム
あらわす神経変性疾患です。

※パーキンソニズムの症状
・筋強剛…筋肉の緊張により関節の運動がぎこちなくなる。
・無動、安静時震戦(安静のときに手や足がふるえる)
・姿勢反射障害(バランスがとりずらくなる)

Lewy(レビー)小体型認知症は、Alzheimer(アルツハイマー)型認知症と同じく大脳の全般的な萎縮がみられるものの、海馬(短期記憶をつかさどる)の萎縮は軽度です。

Alzheimer(アルツハイマー)型認知症との違いで特徴的なのは、後頭葉の血流の低下があることです。
後頭葉には、一次視覚野があるので、後頭葉の血流の低下が幻視と深くかかわっていると考えられています。

Lewy(レビー)小体とは…

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レビー小体とは、神経細胞の内部にみられる異常な円形状の構造物(封入体)のことをいいます。

このレビー小体が大脳皮質などの広い範囲に出現したものをLewy(レビー)小体型認知症といい、
レビー小体が脳幹に限局したものをParkinson(パーキンソン)病といいます。

この両者はパーキンソニズムが共通し、Parkinson(パーキンソン)病患者が高齢化して認知症(とくにAlzheimer(アルツハイマー)型認知症)を合併する場合もあります

また、Lewy(レビー)小体型認知症であらわれるパーキンソニズムでは、安静時振戦は目立たず、
無動や筋強剛が主体となります。

Lewy(レビー)小体型認知症の症状

・進行性で変動する認知機能障害
数分~数日などさまざまな間隔で変動します。

・くりかえす幻視
認知機能の変動に連動して幻視がおこる傾向があり、典型的には人、虫、小動物などが多い。
「知らない子供が部屋で遊んでいる」などありありとした幻視をくりかえします。

パーキンソニズム

・レム睡眠行動障害
眠っている最中に大声やさけび声をあげ手足をバタバタ動かしたり、ベッドから飛び起きてあばれたり
します。

・起立性低血圧
急に立ち上がったときに血圧が下がりふらついたりします。

最後に…

このようにさまざまな認知症がありますが、認知症にならないようにするには、やはり食生活の管理が
大事だということです。

脳血管性認知症にしても、その原因となる高血圧や糖尿病の管理をするためには、食生活はもっとも大事
ですし、その他の認知症も、脳に必要な栄養をしっかりととることが必要となります。
超高齢社会を迎えるなか、認知症は身近な病気となってきています。
もう一度、食生活を見直す必要があるのではないでしょうか…。

ライター紹介 ライター一覧

hamamoto

hamamoto

医学の大好きなHAMAMOTOです。
病気や健康について、皆さまに分かりやすく紹介していきたいと頑張っています!(^^)!
現在、鍼灸治療院を経営し、皆さまの健康にたずさわっています。
平成13年に整体師として治療院をしつつ、平成16年にアロマコーディネーターの
資格を取得しました。
鍼灸治療院を開業したのは、2016年5月ではございますが、患者さまの治療と
皆さまへの健康にかんする情報発信に頑張っていきたいと思っています!
鍼師免許 第171865号
灸師免許 第171571号
ウェブサイトURL:http://health-life.tokyo/
メールアドレス:koume3086@gmail.com

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