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【腎臓の病気とは?】腎臓の病気の種類や原因、症状、食事療法を紹介しています。

糖尿病 腎臓 高血圧
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体内にある塩分や老廃物、有害物質を処理して尿と一緒に排出する機能をもっているのが
腎臓です。

腎臓の機能が低下すると、体液のバランスがくずれ、いろいろな障害があらわれてきます
ここでは、腎臓の病気を紹介するとともに、原因や症状、食事療法について紹介していきます。

腎臓の機能が低下する原因

高血圧
糖尿病
喫 煙
肥 満
感染症
免疫異常
などがあります。

急性腎不全の原因

急性腎不全をひきおこす原因になるものは非常に多く、主に次のようなことがあげられます。
出 血
脱 水
アルコールの多飲
尿路の閉塞

慢性腎不全の原因

慢性糸球体腎炎
糖尿病
膠原病
悪性高血圧
【悪性高血圧とは?】
高血圧は慢性の経過をたどる病気で合併症を引きおこすにしてもすぐにはひきおこしませんが、
高血圧のなかで、2から3年のうちに腎不全や心不全、眼底出血、昏睡(こんすい)などをひきおこして
生命にかかわるものがあります。
そのような高血圧を悪性高血圧といいます。

腎臓の検査 %ef%bc%94%e3%83%8a%e3%83%bc%e3%82%b9

腎臓は病気が進んだとしても自覚症状があまり現れないので、血液検査と尿に状態をよく観察
することが病期発見の手がかりとなります。

健康な人の尿→黄色か黄褐色で、1日に1.5ℓ程度排泄されます。

たんぱく質を含んだ尿→排泄すると泡立ってなかなかきえない特徴があります
また、血尿は腎臓や膀胱になんらかの障害がある疑いがあります。

尿検査

尿検査では、尿中のたんぱくの量をしらべる尿たんぱく、血尿の有無、微量アルブミンの数値をしらべます。
微量アルブミンの数値とは、血液中に存在するたんぱく質の排泄量をあらわします。

検査項目 基準値
尿たんぱく 陰性(ー)
尿潜血反応 陰性(ー)
微量アルブミン尿 30未満(mg/gCr)

血液検査

血液検査では、腎臓のろ過機能に関わるクレアチニンや尿素窒素の数値をしらべます。

検査項目 基準値
血清クレアチニン 男性 1.10mg/dl以下
血清クレアチニン 女性 0.80mg/dl以下
尿素窒素 8~21mg/dl

たんぱく尿が陽性、あるいは腎機能の低下がつづき、慢性腎臓病と診断された場合、
塩分やたんぱく質などの食事制限が必要となってきます。

腎機能低下による症状と人工透析

腎機能が低下したときの症状は?

腎臓は老廃物を排出する「ろ過装置」です。
ろ過機能がおちると、むくみが現れてきます。

まずは、眼の周囲がむくみだし、やがて顔や手足がむくむようになります。

人工透析

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腎機能が低下しても、腎臓は2個あるので1個の腎臓が機能していれば、生きていくのに支障は
ありません。
しかし両方の腎臓の機能が極端に低下した場合は、人工透析という治療が必要になってきます。

人工透析とは、老廃物や体の中にある余分な水分を、機械をつかって体外に取り除く治療法です。
また、血液中の電解質を正常に戻す、酸性に傾いた血液を弱アルカリ性に戻す働きもあります。

日本の透析患者の多くは、血液透析という方法で治療をおこなっています。
これは、全身の血液を体外にとりだし、透析器にとおして老廃物をとりのぞいた血液をふたたび、
体に戻すという方法です。
一般的には、週3回、一度にかかる時間は、4~5時間かかります。

かつては、慢性腎炎で透析をする患者が多かったのに対し、近年は糖尿病による腎障害で透析治療に
なる人が半数以上占めています。

糖尿病になると、長い経過で腎臓の細い血管が徐々に障害され、いつの間にかひどく腎機能が低下してしまっていることがあります

糖尿病の早期発見と早期治療の開始は、腎不全の結果の透析治療を防ぐことにつながるのです。

腎臓のさまざまな病気

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腎結石

腎臓の病気として多いのは結石です
大きいと1㎝をこえる石が、尿と一緒に4~5mm前後の細い尿管を通過するときに激しい痛みがおこります。
腎結石と尿路結石をあわせて、尿路結石といいます。

腎結石をくり返すことで腎機能が低下していくことはほとんどありませんが、まれにつぎのような
ことがおこって、腎機能低下につながる可能性があります。

結石が尿管を通過できずつまった状態になる

水腎症(腎臓が水びたしになる)とよばれる状態がおきます。

腎機能が低下していくこともあります。

石はなぜできる?

カルシウム、シュウ酸、リン酸などのミネラル物質が尿にとけこんでいます。

なんらかの原因で結晶になります。

有機物質も巻き込んで固まってしまいます。

ミネラル物質のなかでも結石のおもな成分はシュウ酸カルシウムです

石ができないよう注意すること

尿中に排出されるシュウ酸カルシウムの量は、動物性たんぱく質や塩分の過剰摂取が原因で
増加
します。

そのため、サプリメントでのカルシウムや最終的な代謝産物がシュウ酸であるビタミンCの過剰摂取は、
尿中での結石形成をうながす可能性があります。

急性糸球体腎炎

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3~12歳の小児に多く発症しますが、成人にも見られます。
予後は良好で、80~90%は治りますが、一部に慢性腎炎などに移行することもありますので、
早期発見が大切です。

発症のしかた

A群溶血性連鎖球菌の感染でおこります。

急性扁桃腺炎や咽頭炎による発熱や咽頭痛が起こります

それが治ってから1~3週で発症します。
腎臓の糸球体内に急性の炎症変性を起こしている状態です。

症 状

高血圧
浮 腫(むくみのことです)
血 尿
たんぱく尿
乏 尿(尿の量がいちじるしく減少することです)

ネフローゼ症候群

ネフローゼ症候群とは、尿の中に大量の蛋白質が出てしまい、それに伴って血液中の蛋白質が
減少するために現れる病気です。

この症候群は、いろいろな腎臓の病気によって起こり、原因疾患はひとつではありません。
原因にかかわらず、たんぱく尿低たんぱく血症血清コレステロール高値浮腫がおこる病態の総称です。

原 因

一次性のものと二次性のものがあります。
一次性(原発性)→腎臓自体に病気がおこり、ネフローゼ症候群となります。

二次性(続発性)→全身の病気の随伴症状としてネフローゼ症候群がおこります。
糖尿病、膠原病、悪性腫瘍、ループス腎炎、うっ血性心不全など

症 状

全身倦怠感
浮 腫(むくみのことです)
食欲不振
乏 尿(尿の量がいちじるしく減少することです)

腎盂腎炎

急性のものは、膀胱からの逆行性の細菌(主に大腸菌)の感染による炎症です。
慢性のものは、結石、膀胱尿管逆流、腎盂内逆流によるものが多いです。

急性の症状

悪寒戦慄(おかんせんりつ)をともなう発熱…発熱のはじめに感じる、ぞくぞくした不快な寒気です。
膿 尿…尿中に白血球が増加した細菌尿のことです。
腰 痛
叩打痛など
慢性の場合は、症状がまったくでていないことも多く、活動期になるとこのような症状がでます。

急性腎不全  %e3%83%8a%e3%83%bc%e3%82%b9

なんらかの原因により腎機能が休息に低下して腎臓での老廃物の排泄不全が一過性におこって、
血液中に急激にクレアチニンや尿素窒素が増加した状態です。

急性の場合は、一時的に腎臓の機能が低下しているだけなので、適切な治療をして、その原因を
とりのぞけば機能がもとにもどります。

症 状

尿を適切に排泄できなくなります。

体液のバランスがくずれます。

細胞外液量の増加…体に水分がたまってしまい、体重増加や脱力などがおこります。
心不全
浮腫(むくみのこと)
肺水腫(肺が水に浸った状態です。)
不整脈などがおこります。

慢性腎不全

さまざまな腎疾患や糖尿病、悪性高血圧などが進行して腎臓の尿生成にかかわる組織が減少し、
徐々に体液組成の恒常性が維持できなくなった状態のことをいいます。

腎臓の機能がもとにもどることはほとんどありません

数カ月から数年かけて、徐々に腎臓の機能が障害され、50%以下の状態になってしまいます。

症 状

【慢性腎不全の初期症状】
疲労感悪心(嘔吐がおこりそうな不快な感じ)がおこります。

【慢性腎不全が進行すると…】
皮膚の黒ずみ
出血班(内出血)
高血圧
心不全
肺気腫
精神異常
骨軟化症(こつなんかしょう)など、多くの症状がひきおこされます。

治療法

腎機能を正常にもどすために大切なのは、塩分のコントロールです。
また、尿にたんぱくがふくまれてる場合は、たんぱく質を多くふくむ食品を少なくするなどの
対策をとります。

その他の注意点として
・睡眠を十分にとる
・規則ただしい生活をする
・過労をさける
などの生活習慣の見直しが必要となってきます。

食事療法

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いったん機能をそこなうと、腎臓は回復がむずかしい臓器です。
機能が低下してしまった人は、腎臓に負担をかけないよう食生活に注意が必要です。

まず、たんぱく質制限と塩分制限をすると同時に、体重がおちすぎない程度にエネルギーは
とらなければいけません。

たんぱく質・塩分・乳製品・小魚の制限
↓かわりに…
食物油を使った揚げ物、炒め物、サラダなどで中鎖脂肪酸をとることで補給しましょう
【中鎖脂肪酸とは…】
水に溶けやすく、そのまま血液中にとりこまれて全身にまわるため、効率のよいエネルギー源となります。
胃に負担をかけず(滞留時間が短い)、体脂肪にもなりにくいものです。
多くふくまれるものに、ココナッツオイルやパームオイルなどがあります。

たんぱく質のとり方

たんぱく質源となる肉、魚、卵、大豆などの量を今よりも20~30%減らしてみましょう
それでも効果があらわれない場合は、半分までへらします。

ただし、70歳以上の人でやせている場合は、食事制限による栄養状態の悪化のリスクがあるため
制限はおこないません。

塩分のとり方

理想的には1日6g以内までへらすことです。

まず、調味料の計量をしましょう。
だし汁、香味料をきかせて、味がこくなりがちな料理はたべる量をへらします。

ラーメン、うどんなどの汁ものやつけ物、つくだ煮などをさけるようにします。
ただし、極端な塩分のへらしすぎは、食欲を落としてしまうので気をつけましょう。

カリウムのとり方

腎機能障害がすすむと、高カリウム血症をおこします。
そこで、ニラ、ほうれん草などのカリウムの多い青野菜は、300gまでにします
緑黄色野菜も、今よりへらすようにしましょう。

なお、カリウムは水にとけるため、水にさらしたり、たっぷりの水でゆでこぼしたりして、
できるだけ減らしてから食べると良いでしょう。

また、メロンやバナナなどカリウムを多くふくむくだものはさけます。

リンのとり方

リンが体内にたまると、骨を弱くするはたらきがあります。
そのためリンを多くふくんでいる加工品、乳製品や小魚、レバーを食べるのをやめましょう。
とくに、さつまあげやハムは直接、血清リンをあげやすいので、注意しましょう。
そうして、カルシウムが多い食品をたべるようにしましょう。

最後に…
腎臓は病気がすすんだとしても自覚症状があらわれにくく、進行してしまうと、重症化して
しまい人工透析という大変なものが待ちかまえています。

高血圧、糖尿病、メタボリックシンドロームなどの原因疾患をとりのぞく努力をし、食事制限、
生活習慣の改善にとりくんでいただけたらと思います。

ライター紹介 ライター一覧

hamamoto

hamamoto

医学の大好きなHAMAMOTOです。
病気や健康について、皆さまに分かりやすく紹介していきたいと頑張っています!(^^)!
現在、鍼灸治療院を経営し、皆さまの健康にたずさわっています。
平成13年に整体師として治療院をしつつ、平成16年にアロマコーディネーターの
資格を取得しました。
鍼灸治療院を開業したのは、2016年5月ではございますが、患者さまの治療と
皆さまへの健康にかんする情報発信に頑張っていきたいと思っています!
鍼師免許 第171865号
灸師免許 第171571号
ウェブサイトURL:http://health-life.tokyo/
メールアドレス:koume3086@gmail.com

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