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【突然死を招く脳血管障害】介護が必要となる原因の第1位の脳卒中の病型や症状・予防法について説明しています。

 2016/10/17 脳血管障害
この記事は約 6 分で読めます。 34 Views

脳は全身の臓器の中で、エネルギー代謝がもっとも活発な臓器です。脳のエネルギーとなるものは、基本的に
グルコース(ブドウ糖)のみで、貯蔵ができないため常に血液からの供給が必要となります。

脳には血圧の変動に対して、脳血流を一定に保つ働き(脳循環自動調節能)というものがありますが、その自動調節能が障害された場合(虚血組織など)では、血圧の低下に伴って脳血流量も低下してしまうのです。脳組織というのは虚血に弱く簡単に損傷されてしまい、脳血流量が完全に途絶えると、およそ4~10分で神経細胞になんらかの変化が起こり始めるといわれています。このように、血流が大事な脳に虚血または出血によって、一過性または持続性に障害された状態を脳血管障害をいいます。

脳血管障害の分類

脳血管障害は、虚血性、出血性の病変に加え無症候性、慢性に経過する疾患もふくまれ、無症候性、、局所性脳機能障害、脳血管性認知症、高血圧性脳症とに分けられます。
その中の局所性脳機能障害が一過性脳虚血発作と脳卒中なのです。

脳卒中と脳梗塞の違いは?

脳梗塞、脳動静脈奇形に伴う頭蓋内出血、クモ膜下出血、脳出血を総称したものが脳卒中です。
脳卒中は脳血管が狭くなったり、閉塞などによる虚血性と脳血管の破綻による出血性に分けられ、虚血性のものが脳梗塞とされ、出血性のものが脳出血とクモ膜下出血とされています。

脳卒中とは

脳卒中の卒は「突然」、中は「(当たって)倒れる」という意味で、血管の閉塞や破綻により突然倒れる脳の病気です。
ときに「脳血管障害」と同義語として扱われることもあり、脳血管疾患が介護が必要となった原因の第1位であり、全体の約23%を占めています。

死亡率でいえば、1980年以前は脳卒中が死因の第1位でしたが、それ以降は治療法の進歩や血圧の管理により死亡数は減ってきて、悪性新生物、心疾患、肺炎についで第4位となっています。
現在は、降圧薬などによって脳出血の危険因子である高血圧の管理により出血性のものは減少し、脳卒中の半数以上が虚血性の脳梗塞となっており、その要因として食生活の欧米化などにより、脳梗塞の危険因子である糖尿病、脂質異常症などが増加していることがあげられます。

脳卒中の危険因子

基礎疾患として、高血圧、糖尿病、脂質異常症、心房細動などで、最も重要なことは高血圧のコントロールといわれています。
生活習慣としては、喫煙、大量飲酒、肥満、運動不足があげられ、その他としては男性が比較的多いこと、年齢も危険因子となるとされています。

脳卒中の症状

運動・感覚・構音障害

片麻痺、しびれや感覚障害、構音障害
構音障害とは、思ったとおりに音を出して話すことができず、発音や抑揚、スピードが障害されることで、
患者は「ろれつが回らない、言葉がもつれる」と訴えることが多いといわれています。

高次脳機能障害

失語や失認
失認とは、視覚などの感覚自体にはがなく、注意や知能といった精神機能にも異常がないのに物体などの
対象を見ても何でなるか分からない状態のこと。

その他の障害

頭痛、意識障害、嘔気、嘔吐、視野障害(半盲)

疾患別の症状の比較

脳卒中では、脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血などの疾患により出現しやすい症状が多少、異なります。
出血性脳卒中(脳出血、クモ膜下出血)では、頭痛や意識障害がみられやすい。
脳梗塞、脳出血では、片麻痺、構音障害、失語が比較的みられやすいとされています。

脳卒中の後遺症

脳卒中を発症した人は、急性期をすぎた後もなんらかの症状が残ることが多いのが現実です。

運動障害

脳の障害と反対側の片麻痺、痙縮、拘縮、肩関節の亜脱臼
痙縮とは、筋肉が緊張しすぎて手足が動かしにくく、勝手に動いてしまう状態。
拘縮とは、関節を動かさないために次第に関節の動く範囲が狭くなった状態。
亜脱臼とは、関節の可動域をこえた動作を行うことで骨がずれてしまう状態。

感覚障害

脳の障害とは反対側半身の感覚障害、しびれ、痛み

高次脳機能障害

認知症、失語、失認、失行、半側空間無視、記憶障害

その他の症状

視野障害(半盲)、構音障害、嚥下障害、うつ状態、排泄障害

急性期をのりこえた後に残る症状の回復はかなり困難になりますが、機能の回復と維持のためにはリハビリテーションがもっとも重要となります。

脳血管障害にならないようにするための予防法

生活習慣として気を付けたいこと危険因子(喫煙、大量飲酒、肥満、運動不足)を取り除く生活をすること、
最も重要なことは高血圧のコントロールです。高血圧の原因は肥満によるところも大きいのですが、より注意
して欲しいのが食塩の摂りすぎです。

食塩の摂りすぎに注意する

㏠の塩分摂取の目標量は、男性8g未満、女性7g未満。日本高血圧会の定めた目標は【1日6g未満】。
WHOの推奨は5g未満となっています。
ちなみに、塩分10gとは小さじ山盛り1杯、とくに塩分の多いインスタントラーメンなどの加工食品を食べる
頻度の高い人や、外食の多い人の場合、かなり減塩を意識した食生活をしないと目標値などあっという間に
オーバーしてしまいます。まずは、調味料の使用料を減らすことからスタートしてみましょう。

食品のパッケージで塩分をチェックする方法

食品に含まれる塩分に関しての表示には「ナトリウム量」と「食塩相当量」と2通りの表示の仕方があります。
「食塩相当量」と表示されている場合は、表示されている数値が食塩量であると考えて問題はないが、「ナトリウム量」の場合は、ナトリウムは食塩に含まれる成分の一部のため、実際に摂取する塩分量よりも少ない数値となります。
もしも、ナトリウム量が表示されている場合は、次の計算式に当てはめて食塩量を割り出してみて下さい。
ナトリウム量(g)×2.54=食塩相当量(g)

血圧高めの人のお助け栄養素

カリウム摂取で過剰な塩分を体外へ排出する。

カリウムは体内に入ると塩分(ナトリウム)を体外に排出し、血圧下げる効果を持ちます。カリウムが豊富な
食品の代表格は野菜、海藻類、イモ類。とくに、根菜類や緑黄色野菜はカリウムが多く、果物も食後に食べる
ことで効果を発揮かする。
ただし、カリウムの摂取制限が必要な、腎臓病の人は医師の指導のもとで食事の管理をする必要があります。

カリウム摂取で過剰な塩分を体外へ排出する

DHA・EPAといったオメガ3系と呼ばれる脂肪酸が不足すると、赤血球が硬くなり、末梢の血管にまで血液が
行き渡らなくなったり、血液中のコレステロールや中性脂肪が増えて、動脈硬化が進行し血管が狭くなって血流
が悪くなり、心臓ポンプの圧力が高まって血圧が上昇してしまいます。

また、血液中のEPA濃度が低いと血液の粘度が高まり、血液がドロドロになってしまい血栓もできやすくなります。
そのため、高血圧気味の人はDHA・EPAを過不足なく摂取することをお勧めします。
DHA・EPAが豊富な食品の代表格は、青魚と鮭です。

高血圧を改善する食事のポイント

◦加工品、乾物の摂取を控えめにする。
◦みそ汁などは出汁を濃いめにして塩分の量を控える。
◦脂っこい肉を控え、脂質は青魚などの魚から、なるべく摂るようにする。
◦高カロリー食は避け、体重を増やさないように気を付ける。
◦満腹感が得られるように噛みごたえのある食材を食べて、食べすぎを防ぐ。

これらのことを全てパーフェクトにすることは、かなり難しいとは思いますが、高血圧の人は普段から
減塩と血液サラサラを意識し、血圧の上昇を抑えることが脳血管疾患の防止には必要なこととなります。

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ライター紹介 ライター一覧

hamamoto

医学の大好きなHAMAMOTOです。
病気や健康について、皆さまに分かりやすく紹介していきたいと頑張っています!(^^)!
現在、鍼灸治療院を経営し、皆さまの健康にたずさわっています。
平成13年に整体師として治療院をしつつ、平成16年にアロマコーディネーターの
資格を取得しました。
鍼灸治療院を開業したのは、2016年5月ではございますが、患者さまの治療と
皆さまへの健康にかんする情報発信に頑張っていきたいと思っています!
鍼師免許 第171865号
灸師免許 第171571号
ウェブサイトURL:http://health-life.tokyo/
メールアドレス:koume3086@gmail.com

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