1. TOP
  2. 【肝臓の基礎知識】数値の異常や病気の種類、肝臓によい食べ物を紹介します。

【肝臓の基礎知識】数値の異常や病気の種類、肝臓によい食べ物を紹介します。

 2016/12/16 肝臓
この記事は約 20 分で読めます。 35 Views

肝臓は体のなかでもっとも大きい臓器で「肝臓は体の化学工場」とよばれるほど、さまざまな
化学反応にかかわっていて、とても丈夫な臓器です。

しかし、それが災いして、調子がわるくなっても我慢強くがんばりつづけてくれるので、自覚症状が
でたときにはかなりわるい状態になっていることが多いのです
これが、肝臓が「沈黙の臓器」とよばれる理由なのです。、

しかも、肝臓は再生能力に優れていて、ダメージをうけても残った細胞が余分にはたらいて、機能を維持
してくれているのです。

そのようなことから、私たちは自覚症状が出にくい肝臓の状態を把握することが難しいので、面倒だからと
検査を受けないでいると重大な病気を見過ごしてしまう可能性があります。
普段から高カロリーの食事やお酒の摂取量が多いと自覚がある方はとくに、定期的な肝臓の検査を受ける
ようにしましょう。

肝臓の構造


肝臓は、右の上腹部の横隔膜の真下に付着していて、呼吸にあわせて上下しています。
その重さは、成人男性で1.2〜1.4kg、成人女性で1〜1.2kgほどで、大きさは心臓の4倍もあり、
臓器の中で最も大きいと言われています。

肝臓は血液を送り込んでいる血管が2種類あるため、他の臓器に比べて血液をたくさん含んでいます。
下から見たときに、ちょうど中央あたりに「肝門」という血液の出入口があります。

「肝門」に通っている血管は主に2つあり、「門脈」と「肝動脈」です。
「門脈」は静脈、「肝動脈」はその名のとおり動脈です。
2つの血管は、お互いを補い合うように働いていて、「門脈」は、腸・脾臓などから栄養を多く含む
静脈血を運んできますが、栄養を運ぶ途中酸素を使い切ってしまうので、これ一本では万全な働きができません。そこで「肝動脈」が、大動脈に流れる酸素を多く含んだ動脈血を、直接肝臓に取り込んでいるのです

栄養がある「門脈血」と酸素を多く含んだ「動脈血」は、7対3の割合で肝臓内でブレンドされ、「類洞」と
いう毛細血管へと流れ込みます。
肝臓は、「類洞」から細胞に栄養を振り分けることにより働き、その結果、肝臓内で胆汁が生成されるのです。
担汁の主な成分である胆汁酸は、脂肪を消化するのにとても大事な成分です
水に溶けない脂肪酸やコレステロールの脂質と結びつき、油成分の吸収を助けてくれます。

肝臓のはたらき


肝臓は、さまざまな栄養素を分解・合成する機能があり、あらゆる代謝の中心にいます。

肝臓のおもなはたらきにはつぎのようなものがあります。
糖質、脂肪、たんぱく質、アミノ酸の代謝
食事で摂った栄養を胃や腸から受け取り分解、合成し、エネルギー源として体中に栄養素を行きわたらせる
はたらきをしています。
食べ物から摂りいれた栄養素は、そのまま体内に吸収することができません。
ほかの物質に変えることで初めて可能になるのですが、その役割を肝臓がしているのです。
体内の化学工場ともいわれる肝臓は、入ってきた栄養素を化学変化させ、体に吸収できるような物質に変えます。
まるで本当の工場のように、栄養素を肝臓内に貯蔵し、必要なときが来たら原料を加工して体へ送り出すと
いうはたらきをしているのです。

グリコーゲンの貯蔵
ブドウ糖をグリコーゲンとしてたくわえて、必要なときに体内におくるはたらきをしています。
炭水化物に含まれるブドウ糖は、小腸から吸収されたあと肝臓に送られ、一度グリコーゲンという物質に
変化し貯蔵されます。
そして、栄養が不足したときなどに体の要求に応じてふたたびブドウ糖にもどし、エネルギーの元として
活用されるのです。
また、肝臓は身体を動かすエネルギー源を貯蔵するだけでなく、アミノ酸を合成してタンパク質を作り、
肉や骨、血液といった体を構成する組織も支えています。

赤血球の分解と胆汁をつくる
ふるくなった赤血球のなかのヘモグロビンから胆汁の材料となるビリルビンという物質を
つくりだします。

肝臓では、1日に700〜1000ccほど胆汁が生成されます。
胆汁とは、脂肪の消化や吸収を助ける黄緑色の液体です。
胆汁には「胆汁酸」といわれる酸が含まれていて、この酸が脂肪を乳化させ、身体への消化・吸収を助けているのです

胆汁が十分でないと消化・吸収の量が落ち、十分な栄養素を体にとりこむことができなくなってしまいます。
また、胆汁不足による消化不良が便を硬くし、便秘の原因となることもあるのです。

ビタミンやホルモンの代謝
ビタミンやホルモンをたくわえて、 必要なときに体内におくりだします。

解毒機能
アルコールなどの解毒作用は、もっともよく知られている肝臓の機能でしょう。
アルコールだけでなく、体内でタンパク質をつくりだす際に生成される毒性のアンモニアや有害物質なども
無害な物質にかえることができます
しかし、解毒作用にも限界があるため、薬の呑みすぎやアルコールの多量摂取は気を付けなければいけません。

このようにいろいろなはたらきをする臓器ですが、あまりにも文句を言わずにがんばって働くため、
知らないあいだに負担をかけてしまい、気がついた時にはかなり病状が進んでいるというケースもよく
あるそうです。
肝臓の病気というとアルコールの取り過ぎが原因というイメージが大きいですが、肝臓を弱らせる要因はそれだけではありません。
ストレスや睡眠不足、食べ過ぎなど不規則な生活、または薬剤摂取も原因となるので、日頃から注意するようにしましょう。

肝臓の検査


ここでは肝臓の状態を知るための、おもな検査方法を紹介します。

血液検査

肝臓の検査方法として、まずあげられるのが血液検査です。
肝臓の状態をさまざまな数値で知ることができますが、そのなかでも注目すべきは「ALT(GPT)」「AST(GOT)」「γ−GTP」(ガンマ・ジーティーピー)「ALP」の4つです。

これらは肝細胞の中に存在しエネルギーの代謝を助けていますが、何らかの異常で肝細胞が傷つくと血液中に
流れ出します。
血液検査では「ALT(GPT)」「AST(GOT)」「γ−GTp」「ALP」などが血液中にどれほど流れ出しているかを数値化し、それをもとに脂肪肝や肝炎などの疾患を疑います。

AST(GOT)

肝機能障害だけではなく、心疾患も発見できる可能性があります。

基準値    35U/L以下
要精密検査  50U/L以上

ASTは、肝細胞だけでなく、腎臓や心臓の筋肉の細胞内に多くふくまれている酵素のひとつです。
この酵素は、とくに、たんぱく質を分解してアミノ酸を合成・代謝するうえで、なくてはならないものです。
肝細胞や心筋の細胞内に問題がある場合には、ASTが血液中にあふれてでて数値がたかくなります。

しかし、ASTは肝臓以外の臓器にも存在するため、値の増減=肝臓の異常とは、すぐには判定できません
肝臓からくる数値異常なのかはALTの数値も同時にチェックする必要があります。

ALT(GPT)

肝臓や胆道の異常の有無をさっちできます。

基準値    35U/L以下
要精密検査  50U/L以上

ALTは、肝細胞に多くふくまれている酵素で、そのはたらきはASTとほぼ同じで、分解された
たんぱく質からアミノ酸を合成したり、代謝をスムーズにするはたらきを持ちます。

ただし、ASTとはことなり、ALTのほとんどは肝細胞にふくまれるので、数値をみることで肝臓や胆汁が
ながれる胆道に障害があるかを判定できます。
病気の種類や障害の判定はASTとALTの数値をひかくしておこなわれます。

γ−GTp

過度の飲酒や脂質過多の食生活で数値は悪化します。

基準値    55U/L以下
要精密検査  100U/L以上

肝臓がアルコールや薬剤などを無毒化するときにつかわれるグルタチオンという物質のはたらきをたすけます。
GTPはおもに肝臓、腎臓、すい臓、小腸にふくまれている酵素で、肝臓や胆管の細胞が破壊されると血液中に
あふれでてきます。

過度の飲酒をつづけている人や、脂質の多い食品を食べすぎている人は数値がたかくなる傾向があります。
胆石などで胆道がふさがり、胆汁がながれにくくなった場合にも血液中にGPTがあふれでて、数値がたかく
なります。

ALP

肝機能異常のほか、骨や甲状腺異常も発見できます。

基準値    340U/L以下
要精密検査  450U/L以上

肝臓や胆道、骨、小腸、腎臓など、体のさまざまな細胞でつくられ、乳製品、レバー、スナック菓子などの
加工食品に多くふくまれるリン酸化物を分解する酵素です。

通常は胆汁とともに排泄されますが、肝臓や胆管の細胞に異常があると血液中にあふれでて数値がたかくなります。

また、骨や甲状腺でもつくられているため、骨に異常がある場合にも数値はあがります。
そのため、ALPだけが高値となった場合にはどの臓器に障害があるのか、原因が判明しないことも
あります。
そのときには、アイソザイムという検査で原因を判定することができます。

画像診断

画像診断として使われるのは、腹部超音波検査やCT検査です。
人間ドックの際などに行われることが多いでしょう。

腹部超音波は超音波(エコー)をお腹の上から肝臓の位置にあてて、モニターで確認します。
通常は血液検査と合わせておこなわれ、血液検査では数値、腹部超音波検査では肝臓の状態を実際に
目で確認することで正確な検査結果を出します。
脂肪肝だった場合には、脂肪部分がモニター上で白色に映ります。

肝生検

CT検査やMRI検査は腹部超音波検査が普及してからはあまり使われなくなりましたが、超音波検査で診断
がむずかしい場合などにもちいられています。

画像診断より正確な結果を得られるのが肝生検です。
肝臓から組織をとって、顕微鏡で観察し、肝疾患の診断や状態を把握することができます。
しかしこの検査方法は、肝臓に直接針をさして肝細胞をとらなければならないため、手軽に行える検査
ではありません。

肝臓は、検査して初めて状態がわかることが多い臓器です。
まずは血液検査などを定期的に受け、自分の肝臓の状態を把握することからはじめましょう。

肝機能障害の種類

肝機能障害の種類とおもな原因を紹介します。
気になる項目がある方は病院での診察をおすすめします。

脂肪肝

脂肪肝は、肝炎や肝硬変に進行する前段階の症状です。
肝臓は、取り込んだ脂肪を処理して各細胞へ送っているのですが、そのときにすべてを送り出しているのでは
なく、少量の脂肪は肝臓内にためておいて、それらが必要になったときに送り出すのです。

日常的に摂取する脂肪の量が多いと、肝臓に脂肪がたまりフォアグラのような状態になってしまい、脂肪肝に
なってしまいます。
日本人の4人に1人が脂肪肝といわれています

しかも、脂肪肝は肝硬変や肝がんに進行するだけではなく、さまざまな生活習慣病のリスクも高めることが
わかっています。

脂肪肝は、脂質や糖質のとりすぎと運動不足、過度な飲酒、その他、ストレスや不規則な生活も肝臓に
中性脂肪がたまる原因となります。
そのため、肥満でない人、飲酒をしない人でも数値に異常がみられることがあります。

ただし、脂肪肝はそのほかの内臓にたまった脂肪や皮下脂肪よりは減らしやすく、食事の改善や運動、禁酒
などをおこなえば肝臓にたまった脂肪がへり、肝機能を回復させることができます。
そのため、数値に異常が発見されたら、すみやかに生活習慣を改善すれば、症状の悪化をふせぐことが
比較的簡単にできるともいえます。

肝炎

肝臓が炎症をおこして赤く腫れて熱をもった状態のことを肝炎といいます。
肝炎には、アルコール性や薬物性、ウイルス性など、いくつかの原因があります。

また、肝炎には、突然に発症する一過性の急性肝炎、6カ月以上症状が続く慢性肝炎、急性肝炎のなかで
1週間~10日ほどで、死にいたる劇症肝炎(げきしょうかんえん)があります。

①急性肝炎
ウイルスに感染してから数週間~数ヶ月後に発症します。
一般的な症状として、つぎのようなものがあります。
・倦怠感
・食欲不振
・頭痛
・黄疸

治療法としては、安静にすることが基本で、多くは数ヶ月で症状がおさまります。

②慢性肝炎
肝細胞の破壊が6カ月以上続く状態で、約3分の1は急性肝炎から進行したものです
一般的には自覚症状はほとんどありません。

③劇症肝炎(げきしょうかんえん)
肝炎の症状があらわれてから肝性脳症(かんせいのうしょう)といわれる意識障害がおきるまでの
日数が、10日以内の急性型と、11~56日以内の亜急性型にわけられます。
亜急性型のほうが、急性型より圧倒的に救命率が低くなっています。

ウイルス性肝炎

日本では、肝炎の約80%をウイルス性肝炎がしめます。
①A型肝炎
A型肝炎ウイルスによっておきる肝炎のことで、日本での急性肝炎の約40%がA型肝炎だといわれています。
A型肝炎ウイルスは感染力が強く、ウイルスがふくまれた水や食物によって感染します。

感染すると2~6週間の潜伏期間があり、その後、発熱や下痢、倦怠感、嘔吐などの症状がでます。
ただし、症状は一過性で慢性化することはなく、4~8週間程度で回復します。

②B型肝炎
B型肝炎ウイルスによっておきる肝炎で、血液や体液を介して感染します。
B型肝炎には一過性感染持続性感染があります。

一過性感染→急性肝炎を発症し、その後、数ヶ月で症状はおさまります。
持続性感染→ウイルスを体内にある状態が、長期間続くことで約10%の人が慢性肝炎へと移行します

③C型肝炎
C型肝炎ウイルスによっておきる肝炎で、血液を介して感染します。
A型やB型と比べて自覚症状がすくなく、そのため、約70%の人が慢性肝炎になります
さらに肝硬変や肝がんへ移行する人が多くみられるのです。

アルコール性肝炎

大量飲酒による脂肪肝が、さらに進行して悪化したものがアルコール性肝炎です。
主な症状は、倦怠感や吐き気、黄疸などですが、はっきりと現れないこともあります。
肝臓はとてもに回復力がたかい器官なので、アルコール性肝炎の診断を受けても、初期症状であれば飲酒量を
減らすことで改善することができます。

アルコール分解のしくみ

アルコールは、飲んだ量の約20%胃から吸収され、残りは小腸上部から吸収されます。
アルコールの吸収される速度ははやく、1~2時間ほどで、すべて吸収されます。
しかし、空腹の状態でアルコールを摂取した場合、アルコールの吸収される速度がさらにはやまり、
血中濃度がすぐに高くなるのです。

一方、食事をしながらアルコールを摂取した場合は、アルコールが胃にたまる時間が長くなるため、
吸収速度がおそくなり、血中濃度の上昇がおそくなります。

そういったことからも、アルコールを飲むときは、空腹の状態ではなく、何か食べてから、もしくは
食べながらにしたほうが良いといえます。

胃や腸から吸収されたアルコールの流れを説明します。

胃から吸収されたアルコール

↓ 門脈というところをとおる

肝臓にとどき、酵素によって分解されます。

アセトアルデヒドとなります。

↓ 酵素によって分解されます。

酢酸(さくさん)となります。

血液によって心臓に移動し、筋肉などでさらに分解されます。

二酸化炭素と水になります。

体外に排出されます。

このような工程をへて、体外に排出されるのですが、アルコールの量が多かったり、分解するスピード以上の
速さで飲酒をしたりすると、肝臓がアルコールを処理しきれず、アルコールが血液中に残ってしまいます
これが、全身にまわり「酔い」を引きおこすのです。

非アルコール性肝炎/NASH

肝炎の中には、アルコールを摂取していなくても起こる、NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)という症状もあります。
これは、栄養バランスがかたよって肝臓に脂肪がたまってしまった状態で、主に肥満により引き起こされます。

日本国内で、推定1千万人もいるとされています。
その原因の1つとして挙げられるのが「肥満」に関係する内臓脂肪によるものです
理由として肝臓はアルコールだけではなく、食べ物の脂肪をエネルギーに変換したり、糖分から脂肪を合成しエネルギーとして使う前の下処理をしています。
そのためアルコールを飲んでいなくても普段から食べ過ぎ傾向のある方は、肝臓で脂肪をエネルギー化して
身体中の細胞へ回す作業が追いつかず、肝臓内に脂肪のストックが増え、結果として脂肪肝になって
しまうのです。

非アルコール性脂肪肝はアルコール性脂肪肝に比べ、数十年かけてゆっくり症状が悪くなっていく傾向が
あるので40代、50代で肥満の方は注意が必要です。

肝臓は沈黙の臓器と言われるように、もともと痛みや病状が出にくく、かなり悪化してから気がつくという
ケースも少なくありません。

気がつかないまま放っておくと、そのまま非アルコール性肝炎から肝硬変、そして肝がんとどんどん悪く
なってしまう危険も出てきます。
そうならないためには定期的な検診を受け、脂肪肝になっていないかをまず確認するところから始めましょう。

肝硬変

肝硬変は、肝炎が進行した末期症状と考えるとイメージがつきやすいと思います。
肝細胞が壊死と再生を繰り返すことで、肝臓がかたく小さくなる病気です。

肝臓の機能が低下すると、身体がだるい、疲れやすい、食欲不振、黄疸などの症状が現れますが、初期段階
ではその症状に気づけないことがほとんどです。

肝がん(肝臓がん)

肝がんは、主にウイルス性肝炎から進行したものと、他の器官のがんから転移したものに分けられます。
正常な肝臓から、突然肝がんになるというケースはあまり考えられません。

「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓は、がんに侵されていても初期の段階では自覚症状がなく、進行して
から気がつくことがほとんどです。
進行すると肝硬変の症状である食欲不振・黄疸・倦怠感などが現れます

肝機能悪化の自覚症状

肝機能障害には初期症状がほとんどありません。
病状がある程度進んでくると少しずつ倦怠感を感じるようになります。

↓さらに悪化

黄疸や腹水の症状が見られるようになります

どんな病気でも早期発見が大切なので、肝機能障害のうたがいが少しでもある場合は病院に行って検査を受けましょう。はい

肝臓によい食べ物

肝臓の数値に異常がでるということは、肝臓の細胞がダメージをうけている証拠です。
そのため、肝細胞を修復するために必要とされるたんぱく質は過不足なくとる必要があります

そして、肝臓が正常に機能するためには多くの酵素を必要とし、酵素を使ったときの廃棄物として
活性酸素」が発生します。
この大量の活性酸素が肝臓を傷めつける原因になるため、活性酸素を除去する抗酸化物質をふくんだ
食品を多めにとることも必要となってきます。

また、ビタミンが不足すると肝臓はおくられてきた栄養分をうまく代謝できず、全身の細胞にエネルギーと
して送りこめなくなるため、数値にはあらわれていなくても、休息をとっても倦怠感が続いたりといった
現象がおきることがあります。

肝臓を強化する最強成分

肝臓はアルコールだけではなく、過労、ストレス、甘いもの、脂っこいものの食べすぎなど、さまざまな要因
でダメージをうけます。
肝臓は、我慢強い臓器なだけに重症化するまで症状があらわれないので、数値が正常なうちから肝臓をいたわることが大切といえます。

そこで活躍してくれるのがタウリンです。
タウリンとはアミノ酸の一種で、アルコールを分解するときに必要な酵素の分泌を促進することで、肝臓の
解毒のときの負担を軽減してくれたり、肝細胞の再生を促進てくれたりと、肝臓強化のためには最強といえる
成分なのです。

その他のはたらきとして、血中コレステロールを減らし、肝臓にたまった中性脂肪を体外にだすはたらきも
あり、中性脂肪やコレステロールの数値が悪い人にも、うってつけ成分なのです。

タウリンを多くふくむ食品
イカ、タコ、アサリ、シジミ、カキ、ハマグリ、カツオ、ブリ、アジ、エビなどの魚介類

抗酸化(こうさんか)物質

ビタミンACE(エース)とよばれるほど活性酵素を除去する力のつよいビタミン。
ビタミンAにかんしては、動物性の食品に多くふくまれているため、脂質が高い食品が多いので、食べすぎ
には注意が必要です。

ビタミンCは体内にとどまることのできる時間は約2時間程度で、すぐに体外へ排出されてします水溶性
ビタミンなどで、きづかないうちに不足気味になってしまいます。
あまった分が蓄積されてします脂溶性ビタミンのビタミンAやEとはことなり、過剰摂取の心配もないので、
毎食、摂取しておきたいものです。

ビタミンAを多くふくむ食品
・にんじんやかぼちゃなどの緑黄色野菜
・かんきつ類
・うなぎ
・マンゴー
・チーズ

ビタミンEを多くふくむ食品
・アーモンドなどのナッツ類
・うなぎ
・モロヘイヤ
・かぼちゃ
・パブリカ

ビタミンCを多くふくむ食品
・かんきつ類
・じゃがいも
・パプリカ
・パセリ
・モロヘイヤ
・ブロッコリーなどの緑黄色野菜

その他の抗酸化成分
βカロテン
体内では必要量におうじて、ビタミンAに変換されます。
粘膜や皮膚、免疫機能を正常にたもつビタミンCとならぶ抗酸化成分です。
緑黄色野菜に多くふくまれています。

アスタキサンチン
動物性食品にふくまれる赤い色素成分です。
加熱しても赤い色がのこるアスタキサンチンはビタミンCの100倍ビタミンEの1000倍ともいわれる
抗酸化作用をもっています。
サケ、いくら、たらこ、エビなどに多くふくまれています。

リコピン
トマトやスイカ、ピンクグレープフルーツなどにふくまれる赤色の色素です。
βカロテンの2倍ビタミンEの100倍という強力な抗酸化力をもちます。

βークリプトキサンチン
みかんにふくまれるだいだい色の色素です。
βカロテンやリコピンなどのほかの成分よりも長期間、体内に蓄積されることがわかっていて、抗酸化作用の
ほかに、骨粗しょう症予防、免疫力アップなどにも効果があります。

アントシアニン
ポリフェノールの一種で、青紫色の天然色素成分です。
強力な抗酸化作用はもちろんのこと、血糖値上昇の抑制効果や肝機能の改善など、その健康効果の高さは抜群です。
赤ワイン、ブルーベリー、黒豆、なすなどに多くふくまれます。

ルチン
抗酸化作用はもちろんのこと、血管をつよくしたり、高血圧の改善、血糖値上昇の抑制効果などがあり、
メタボリックシンドロームの改善に効果的な成分です
ビタミンCの吸収をサポートするというはたらきをもちます。
日本そば、いちじくなどに多くふくまれます。

カテキン
ポリフェノールの一種で、しぶみ成分です。
抗酸化作用のほか、体脂肪の燃焼促進、血糖値上昇の抑制、善玉コレステロールをふやし、悪玉コレステ
ロールをへらすなど、多くのメタボリックシンドロームの改善効果をもちます
せん茶、番茶、ほうじ茶、赤ワイン、しぶ柿、りんごなどに多くふくまれます。

セサミン
抗酸化作用だけでなく、肝機能を高めてくれます。
悪玉コレステロール値を低下させ、血圧上昇をおさえ、免疫力をアップさせるというさまざまな健康効果をもつ
万能成分です。
ゴマ、精製度のひくい米、麦などに多くふくまれます。

イソフラボン
女性ホルモンのエストロゲンに似たはたらきをすることがわかっている強力な抗酸化力をもつ栄養素です。
善玉コレステロールを増やして、悪玉コレステロールをへらしたり、乳がんなどの婦人科系がんの予防にも
よいといわれています

大豆製品に多くふくまれます。

脂肪肝の人の生活習慣のポイント

脂肪肝は、肝臓の細胞に中性脂肪がたまった状態のことをいいます。
アルコール、肥満、糖尿病が3大要因といわれ、放置していると肝硬変や肝がんなどの病気をおこす原因に
なります。
まずは、生活チェックをしてみましょう!
□ 毎日、お酒を飲んでいる

□ 太っている(とくに18歳のときより10㎏以上ふえている)

□ 夜食をとる習慣がある

□ 早食い、大食い、まとめ食いをする

□ 好き嫌いがある(偏食している)

□ 甘いもの、脂っこいもの、こってりしたものが好き

□ 塩分を摂りすぎている

□ 適度な運動をしていまい

□ 不規則な生活をしている
※当てはまる項目が多い人は要注意です!

脂肪肝でもっとも問題になるのは肥満です。
肥満がある場合には、減量が必要となってきます。

また、肥満の原因として一番大きなものが夕食の過食です
当然のことながら、ベストは夕食の全体量をへらすことで、多くは炭水化物のとりすぎなので、ごはんを半分
にして、揚げ物をさけるようにしましょう。
食事の管理にくわえ、運動不足の人はウオーキングなどの有酸素運動を中心におこなって、減量をしましょう。

アルコール対策は?
ベスト> 基本的に一切やめることです。

ベター> 今飲んでいるアルコールの量を半分にしましょう。
飲む回数が多い場合は回数も半分にして、同時に、おつまみの量もおさえる努力をしましょう。

つい夜食をたべてしまう場合は?
ベスト> 基本的に一切やめることです。

ベター> どうしてもたべたくなってしまった場合には、100㎉におさえましょう。
ヨーグルト1個、果物1個を目安に、食品のエネルギー表示をみて、食べることをオススメします。

運動不足になりがちな場合
ベスト> 1日に1万歩以上あるくようにしましょう。
とくに夕食後に多くあるくのが効果的です。少なくとも30分以上は歩きましょう。

ベター> とりあえず、歩く量を増やしましょう。
今より1日あたり2000~3000歩多くあるくように心がけることです。
せっかく減量しても運動しなければリバウンドをしてしまうので、必ず歩くようにしましょう。

肝機能を改善する食事のポイント

①アルコールを摂りすぎない
純アルコール量22gまで(びんビール:大びん1本(633ml)、日本酒1合、しょうちゅう0.6合、ワイン1/4)

②1日3食、規則正しく、夜遅い食事、朝食ぬきはNGです。

③加工食品にかたよった食生活(食品添加物の摂りすぎ)はNGです。

④脂肪肝をさけるため、甘いもの、脂っこいものを摂りすぎない。

⑤青魚を食べて中性脂肪をへらす油EPA、DHAを摂るように心がける。

\ SNSでシェアしよう! /

HEALTH-LIFEの注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

HEALTH-LIFEの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

hamamoto

医学の大好きなHAMAMOTOです。
病気や健康について、皆さまに分かりやすく紹介していきたいと頑張っています!(^^)!
現在、鍼灸治療院を経営し、皆さまの健康にたずさわっています。
平成13年に整体師として治療院をしつつ、平成16年にアロマコーディネーターの
資格を取得しました。
鍼灸治療院を開業したのは、2016年5月ではございますが、患者さまの治療と
皆さまへの健康にかんする情報発信に頑張っていきたいと思っています!
鍼師免許 第171865号
灸師免許 第171571号
ウェブサイトURL:http://health-life.tokyo/
メールアドレス:koume3086@gmail.com

この人が書いた記事  記事一覧

  • 不妊治療の方法について・・・

  • 不妊治療が必要かな?と思った時は不妊についてしっかり勉強しましょう

  • 神経性食欲不振症の原因と症状、治療法

  • 【胃がんの基礎知識】症状やステージ、治療法を紹介します。

関連記事

  • 肝がん(肝細胞がん)の症状やステージ、検査、治療までを解説しています。