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【後遺症をのこすインフルエンザ脳症】症状や危険性、飲んではいけない薬を紹介しています。

脳血管障害
この記事は約 5 分で読めます。 48 Views

インフルエンザの流行にともない、乳幼児に発症する「インフルエンザ脳症」
急速な意識障害の進行と予後の悪さを特徴とする疾患です。
ここでは、この恐ろしいインフルエンザ脳症について紹介していきます。

インフルエンザ脳症とは…  %e3%83%8a%e3%83%bc%e3%82%b9

インフルエンザ脳症とは、インフルエンザの感染が引き金となって発症する急性脳症です。

急性脳症とは…
インフルエンザ脳症では、インフルエンザウイルスの感染が引き金になるにもかかわらず、脳へウイルスは
増えません。
そのように、脳に炎症所見がみられないにもかかわらず、頭蓋内圧亢進(脳内の圧があがること)
などにより、広い範囲で脳機能障害をおこしてしまう病態です。

インフルエンザ脳症の分類

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インフルエンザ脳症は主に4つに分類されています。

急性のインフルエンザ脳症

びまん性(広がっていて患部を限定できない)脳浮腫、多臓器障害、血液障害をともないやすい脳症です

急性壊死性脳症
脳のいろいろな所に浮腫性壊死が左右ほぼ対称性に分布するタイプの急性脳症です。

HSE症候群
ショックとDICをともなう劇症性の急性脳症です。
高熱、高ナトリウム血症をともなうことが多く、多臓器不全になりやすく、予後不良です。

・その他

※ショックとは…血圧の低下などがおこり、生命に危険がある状態です。
※DICとは…播種(はしゅ)性血管内凝固症候群ともいい、過剰な血液凝固反応がおこって、全身のこまかな
血管内で微小血栓が多発する状態です。

亜急性のインフルエンザ脳症

亜急性とは、急性と慢性の中間で、発症から1カ月~3か月程度の経過した時期をさします。

限局性脳浮腫や大脳皮質の機能障害をともないやすい脳症です

けいれん重積型
けいれん発作が長時間(おおむね30分以上)持続する状態。
or
発作後に意識を回復しないうちに次の発作が始まる状態で、死亡率が高く、初期治療が重要とされています。

先天代謝異常など

先天(生まれつきの)代謝異常症

古典的Reye(ライ)症候群
Reye(ライ)症候群は、脂肪肝を合併する急性脳症です。

※アスピリンの飲み薬はこの病態を悪化させるため、小児の上気道感染時に使用は禁忌です。

【症 状】
急性脳症の症状+検査所見がみられます。
<急性脳症の症状>
・嘔吐
・意識障害
・けいれん
・除脳硬直

<検査所見>
・AST・ALT上昇…肝臓が障害をうけると上昇します。
・アンモニア上昇
・低血糖
・APTT・PT延長…血液凝固の障害に関係します。

もう1つの分類は、これらの分類以外のものをひとまとめにして、その他の症候群とされています。

インフルエンザ脳症になぜなるの?

まずは、インフルエンザの感染が引き金です。
その後、体内ではウイルスに対抗してがんばろうとするのですが、免疫がオーバーワークしてしまい脳の組織を破壊してしまうのです。

好発年齢は?

2009年に流行した新型インフルエンザでは、5歳~9歳の発症が多かったのですが、一般的には
1歳をピークに5歳以下の乳幼児にみられます。

インフルエンザ脳症の危険性

 
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インフルエンザのもっとも重い合併症で、毎年50~250人の子供に発病しているといわれています。
2000年頃までの死亡率→30%

2000年以降の死亡率→10%

ガイドラインの普及などにより減少してきてはいますが、約25%が後遺症を残してしまいます。

インフルエンザ脳症の症状

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急速に進行する意識障害、けいれん、異常言動の3つの症状が中心となります。

意識障害

JCS20以上…大声で呼びかけたり強くゆすっても開眼しない状態です。
または、
JCS10以上が24時間以上続く…ふつうの呼びかけで開眼しない状態です。

けいれん

持続時間が15分以内で、繰り返しがなく、左右対称のけいれんがおこります。

異常言語

人を正しく認識できない。…両親がわからなくなったりします。

食べ物とそれ以外を区別できない。…自分の手をかむなどの行動をとります。

幻視・幻視的な訴えをする。…動物がみえるなど、みえないものをみえるというようになります。

インフルエンザ脳症の後遺症は…

軽い場合もありますが、寝たきりになるほどの重い場合もあります。
すべての障害に対し、リハビリが必要となってきます。
運動麻痺

視覚・聴覚麻痺

知能の低下

てんかん

嚥下障害…食べ物や水の飲みこみの障害がおこります。

飲んではいけない薬と予防法

飲んではいけない薬

アスピリンやジクロフェナク、メフェナムは禁忌です。
血管から水が漏れでやすくなるため、脳のむくみが進行化し、重症化してしまうのです。

予防法

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まずは、「インフルエンザにかからない」ようにすることです。

そのためにも、家族みんなが協力して、予防をするしかありません。
・手洗いやうがい
・普段から、ウイルスに負けない免疫力をつける食生活を心がける。
・規則ただしい生活(睡眠を十分にとる)
・マスクの着用
など難しいことではなく、基本的な風邪の予防が大切になってきます。

家族の健康を守るためにも、インフルエンザにかからない食生活、生活習慣を心がけましょう。

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hamamoto

医学の大好きなHAMAMOTOです。
病気や健康について、皆さまに分かりやすく紹介していきたいと頑張っています!(^^)!
現在、鍼灸治療院を経営し、皆さまの健康にたずさわっています。
平成13年に整体師として治療院をしつつ、平成16年にアロマコーディネーターの
資格を取得しました。
鍼灸治療院を開業したのは、2016年5月ではございますが、患者さまの治療と
皆さまへの健康にかんする情報発信に頑張っていきたいと思っています!
鍼師免許 第171865号
灸師免許 第171571号
ウェブサイトURL:http://health-life.tokyo/
メールアドレス:koume3086@gmail.com

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