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【頭痛の基礎知識】原因別のつらい症状を治す方法!

脳血管障害 頭痛
この記事は約 31 分で読めます。 12 Views

頭痛はありふれた症状で、日本人のうち4人に1人約3000万人の人が悩んでいるといわれています。
身近な症状すぎて、「頭痛くらい」と思われがちですが、ひどくなると生活にも支障をきたす場合もあり、
命にかかわる頭痛というのもあるのです。

その「命にかかわる頭痛」と「命にかかわらない頭痛」の見きわめも大事ですし、「命にかかわらない頭痛」
は、ストレスや性格、姿勢の悪さなどさまざまな要因で生じることもあり、生活態度に気をつけるだけでも、
おこりにくくしたり、痛みを軽減できるものもありますが、

対処法をまちがえればかえって症状を悪化させ逆効果になってしまいます!

まずは、ご自分の頭痛はどのタイプなのかを把握しましょう。

命にかかわる頭痛・かかわらない頭痛

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頭痛は大きく分けて、「一次性(機能性)頭痛」と「二次性(症候性)頭痛」というふたつの頭痛に分かれます。
頭痛の原因が大きな病気に関係していないものを「一次性(機能性)頭痛」といい、べつの原因となる病気が
隠れているものを「二次性(症候性)頭痛」といいます。

【国際頭痛分類第3版beta版による頭痛の分類】
頭痛の診断はこの国際頭痛分類第3版beta版に則って行われます。

一次性頭痛  二次性頭痛 有痛性脳神経ニューロパチー
顔面痛など
片頭痛 頭頸部外傷 有痛性脳神経ニューロパチー
および顔面痛
緊張型頭痛 頭頸部血管障害 その他
三叉神経・
自律神経性頭痛
非血管性頭蓋内疾患
その他の一次性頭痛 薬物乱用頭痛など
感染
ホメオスターシスの障害
耳鼻科、眼科、歯科、
頭頸部疾患
精神疾患

一次性(機能性)頭痛

「一次性(機能性)頭痛」は多くの人が日常的に悩まされる慢性的な頭痛のことで、命にかかわることはありませんが、慢性・反復性のため、生活に支障をきたすことが多い頭痛です。
患者は「いつもの頭痛」と心得ていて、医療機関を受診しないことが多いのです。
代表的なものに、次の3種類があります。
片頭痛

緊張型頭痛

群発頭痛
などがありますが、これらの種類によって、治療法もことなります。
また、一次性頭痛の1つが単独で起こっている場合もあれば、2つ以上が合併して起こっている場合もあります。

二次性(症候性)頭痛

「二次性(症候性)頭痛」はほかの病気が原因で発症する命にかかわる頭痛です。
頭痛を感じている人の約1割が二次性頭痛だといわれています。
おもな原因は次のようなものがあります。
くも膜下出血

脳腫瘍

髄膜炎

慢性硬膜下血腫

緑内障

副鼻腔炎
などがありますが、これらの頭痛のなかには、緊急に集中治療をしなければ死にいたることもあります
また、重度の緑内障発作であった場合には、生命には影響しないが失明の危険が大きく、緊急度は高いと
いわれています。

これらの頭痛の特徴は“普段感じたことのない違和感のある頭痛”を感じることです。
重大な病気のリスクが潜んでいる可能性がありますので、少しでも変だな・・・と思ったら、病院にいくこと
をオススメします。

頭頸部血管障害による頭痛

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頭痛は、脳血管障害によりが起こることもあり、代表的なものに上記以外に「脳出血」や「硬膜動静脈瘤(こうまくどうじょうみゃくろう)」なども原因疾患となる場合もあります。
これらの頭痛の特徴は、「今まで、経験したことのない頭痛」とか「突然頭部をバットのような何か堅いもので殴られたような頭痛」などといわれています。

また、くも膜下出血の患者さんは、ほとんどは救急車で病院にはこばれますが、まれに歩いて外来を受診
されるくも膜下出血の人がいます。
軽度のくも膜下出血はCTでも診断がつかないことがあり、異常ないとそのまま帰ってしまうことがあり、
帰宅後にたおれる事もあります。

突然の頭痛を自覚したときは、脳外科のある病院に救急受診し、症状をこまかく伝えるようにしましょう。
CTで診断がつかない場合はMRIや腰椎穿刺の検査が必要となります。

また最近、脳動脈の解離による頭痛の患者さんが増えているといわれます。
脳動脈解離による動脈瘤は、椎骨動脈という脳の後方へ行く血管にできることがに多く、急性に後頭部の
つよい痛みがおこります。
脳動脈の解離による頭痛片頭痛や後頭神経痛などと区別することは困難で、MRI検査で明らかになることが
あります。
大抵は何事もなく数ヶ月で回復しますが、まれにくも膜下出血や脳梗塞を起こすことが知られています。

いずれにしても、脳血管障害の場合は命に関わる危険性がとても高くなりますので、早急な救急処置をおこなうことが大切です。

また、日本では頻度は少ないのですが、巨細胞性動脈炎は頭痛と策状の圧痛を主症状とする頭部の比較的大きな動脈を侵す血管炎です。
側頭動脈が病変の原因となることが半数ですが、残り原因は頭部の他の動脈の炎症だといわれています。
治療が遅れると半数が失明するので、見のがさないようにしましょう。

非血管性頭蓋内疾患による頭痛

脳脊髄液圧の上昇(偽性脳腫瘍)や低下、サルコイドーシス・全身性エリテマトーデス(SLE)などの
非感染性炎症性疾患、髄腔内への投与に関連する頭痛、脳腫瘍などの頭蓋内腫瘍など。

偽性脳腫瘍とは…頭蓋内腫瘍はみられないのに頭蓋内圧の亢進症状を示す症候群です。

脳腫瘍による頭痛は、突然に起こることはあまりなく、数ヶ月から数週間かけて徐々に強くなっていく
ことがあります。

ホメオスターシス(恒常性)の障害による頭痛

低酸素血症、高二酸化炭素血症、低血糖、透析、月経、経口避妊薬、妊娠、褐色細胞腫、失望などの
ストレスなどは頭痛をおこします。

耳鼻科、眼科、歯科、頭頸部疾患による頭痛

中耳炎、緑内障、副鼻腔炎、眼の屈折異常、齲歯、歯髄炎、変形性頚椎症なども頭痛をおこします。

精神疾患による頭痛

不眠症、うつ病、双極性障害なども頭痛をおこします。

命にかかわる頭痛の特徴

突然おこり今までに経験したことがないような頭痛か、今までの頭痛で最悪の頭痛
突然おこりますが、患者の多くは「何時何分におきた」、「何をしている時におきた」と正確に言えるのです。

5歳未満の初発頭痛または高齢者の初発頭痛

日に日に頻度と程度が増していく頭痛

未明・早朝からの頭痛で次第に悪化していく頭痛

全身症状(発熱、るいそう、痙攣)

しびれや麻痺、複視(物が二重にみえる)などの神経症状

精神症状などの変調をともなう(特に1時間以上持続)

頭部外傷による頭痛

 感染による頭痛
脳膿瘍、脳炎、髄膜炎、肺炎球菌感染症、インフルエンザ菌感染症、伝染性単核症、風邪などあらゆる感染症による頭痛

意識障害をともなうもの

癌などの病気を持っている人の頭痛

発熱・嘔吐などを伴う頭痛

片頭痛

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「片頭痛」は「偏頭痛」ともかかれることがあり、何らかの理由で脳の血管が急激に拡張して起きるのが
「片頭痛」です。
片頭痛は20~40歳代の女性に多く発症し(男女比=1:4)、30代女性になると、5人に1人は片頭痛に悩んで
いるそうです。

症 状

頭の片側もしくは両側が、ズキンズキンと脈打つようなつよい拍動性の痛みがおこります。
多くは片側の頭痛から両側の頭痛に移行することが多く、片側のみにとどまる頭痛は約10%といわれています。
また、この拍動性の痛みは、中等度~重度の頭痛をきたすため、日常生活に支障をきたすことが多いのです。

発作頻度は、平均月に2回程度といわれていますが、個人差も多く、年齢や環境によっても増えていきます。
しかも、片頭痛の特徴は一度痛み出したら、数時間~72時間はつづき、動くと痛むので、片頭痛になると
なかなか動けなくなるのです。

この頭痛が起こる前兆として、視界がチカチカしたり、ものが見えにくくなる「閃輝暗点
(せんきあんてん)」という症状が出る場合が約30%の人にみられます。
そのほかの前兆としてつぎのようなものがあります。

【前 兆】
・一過性半盲(視界の一部が一時的に欠けて見えなくなる)
・片麻痺・片側性感覚障害(痛みと半盲の出ている側の手の痺れ)
・言語障害(舌のもつれ)などが前兆としてみられる。

【前兆のある片頭痛の経過】
前駆症状(2~48時間)痛みは軽度
・疲労感
・集中困難
・あくび
・肩・首のこり
・光・音過敏

前 兆(20~30程度)閃輝暗点(せんきあんてん)をともなう軽度~中程度まではいかない痛み

↓ 片頭痛発作がおこる

頭重感・鈍痛

拍動性の頭痛 … 痛みは重度となります

約12~24時間後に拍動性消失

片頭痛のおもな症状はつぎのようなものがあります。

【症 状】
・吐き気がしたり、胃がムカムカすることがある
・ふだんは気にならない程度の光がまぶしく感じることがある
・ふだんは気にならない程度の音がうるさく感じることがある
・においが嫌だと感じることがある

このような前兆をともなわない片頭痛でも、「なんとなく頭痛がきそう」という予感を感じることがあります。
具体的にはつぎのようなものがあります。

【予 兆】
• だるい
• 気分がよくない
• イライラする
• 食欲がいつもよりに出る
• 体がむくむ
• 甘いものが無性に食べたくなる
• 眠気を感じる
といった状態になり、そのあとに頭痛が起こるとこがあります。
こうしたはくぜんとした症状については「予兆」とよんでいます。

女性の場合、生理によってホルモンバランスが変化するタイミングでも片頭痛が起きやすいともいわれています。
また、ストレスのある状態を続けたあと、一段落してホッとしたとき(休日など)にも頭痛が起こります。
しかし、痛みがおさまると健康な人と全く同じように生活行動ができますし、片頭痛自体が命にかかわる
ことはありません。

片頭痛を引きおこすメカニズム

朝、目が覚めて起きた時から頭痛として感じる場合や、太陽の光などを頭や目に受けて頭痛が起こった場合は
片頭痛の可能性がたかいといわれています。

また、睡眠中に呼吸が無意識のうちに止まってしまうという「睡眠時無呼吸症候群」が原因となっている
こともあります。
寝ているときに、口呼吸する習慣のある人や肥満気味の人は要注意です。

片頭痛の40%に家族歴がみられ、とくに母親に片頭痛があると発症しやすいといわれていますが、片頭痛の
発生メカニズムについてはまだ解明されていない部分もあります。

頭部の血管が拡張し、炎症を起こして痛みが発生するのが片頭痛ですが、その発生の原因にはいくつかの説が
あります。
ここでは一般的によく知られている説をご紹介します。

中枢起源説

(ちゅうすうきげんせつ)
脳そのものに何らかの原因があるという説です。
脳に片頭痛を起こす発生器のような場所があり、そこが刺激されると前兆や頭痛が起こるというものです。

セロトニン説

頭部の血管が拡張することによって頭痛が起こると考える説です。

ストレス・緊張などにより脳が刺激を受ける

血液成分である血小板から血管を収縮させる作用を持つセロトニンが多量に放出される

脳内の血管が収縮する

時間の経過と共にセロトニンが分解・排泄されて減少する

一度収縮した血管が逆に広がりはじめる

頭痛発作となります。

三叉神経血管説

脳から伝えられた何らかの刺激が血管のまわりにある三叉神経を刺激する

三叉神経の末端から血管を拡張させる作用をもつサブスタンスPなどのさまざまな神経伝達物質が分泌される

血管が広がる

その刺激が三叉神経を上行し、脳につたわる

頭痛発作がおこります

原 因

片頭痛は脳の血管が広がって炎症を起こすことが原因といわれています。
なぜ血管が拡張するかはわかっていませんが、次のようなことが誘引と言われています。
・睡眠不足など生活リズムの乱れ
・緊張状態から開放されてホッとしたとき
・雑踏・人ごみ
・熱いお風呂、サウナ
・月経(女性ホルモンの影響)
・アルコールや特定の食品
・寝すぎ(過度のリラックス)
天気が悪いとき など
いずれも誘引から自律神経に影響して、血管の収縮・拡張のリズムが乱れて頭痛がおきると思われます。

また、神経科の専門医のドーン・A・マーカスさんという人が2012年に片頭痛の引き金と割合をまとめた
データを紹介しますので、参考にしてみてください。
・ストレス…33%
・まぶしさ…29%
・食事を抜く…28%
・睡眠の変化…26%
・におい…26%
・気候の変化…24%
・アルコール(赤ワインなど)…10%
・運動…10%
・カフェインの過剰摂取…9%
・食べ物…8%

片頭痛の原因となる食品  %e3%83%81%e3%83%a7%e3%82%b3%e3%83%ac%e3%83%bc%e3%83%88

片頭痛が起こるきっかけにある特定の食品が関係しているという場合もある、という説があります。
その中ではいくつかの食品が指摘されています。
まずは食品との関連もうたがい、以下のような食品を摂った後に片頭痛が起きていないか調べてみてはどう
でしょうか。
ただし、食品と関連がある場合でも、その食品を食べてから長い場合は72時間後におきる場合もあります
ので、原因と確定するのは難しいかもしれませんが、以下を参考にしらべてみてください。

カフェイン
コーヒー、紅茶、アイスティー、コーラ。

チョコレート
ホワイトチョコレートならよい。

MSG
MSGはうまみ調味料や味の素の主成分でグルタミン酸ナトリウムです。

中華料理(他)、スープ、ブイヨン、調味塩(ハーブなどが入った塩)加工肉、野菜バーガー、蛋白濃縮食品
フレーバー、塩のついたスナック類、クルトン、パン粉、グレービー低脂肪、低カロリー食
その他、MSGをふくむ食品があり、要注意です。

加工肉、魚
熟成された、缶詰の、くんせいの、発酵した、マリネされたもの
硝酸、あるいは亜硝酸添加物で保存されたもの
ホットドッグ、ソーセージ、サラミ、ペッパロニ、ビーフジャーキー、ハム、ベーコン、パテ、
燻製あるいは酢漬けの魚、キャビア、アンチョビ。魚、牛、鳥の肝臓など

チーズその他の乳製品
長期間熟成されたものほどよくありません。。
チーズを含む食品は注意、ピザなど
ヨーグルト(フローズンヨーグルトを含む)、サワークリーム、バターミルクも原因となることがあります。

ナッツ
ナッツバターを含み、あらゆるナッツは避けるべきです。
種は大丈夫です。

アルコール、酢
特に、赤ワイン、シャンパン、濃いアルコール飲料
蒸留した酢は大丈夫です。
ケチャップ、マスタード、マヨネーズなど酢を含んだ香辛料を使いすぎないようにしましょう。

果物、ジュース
柑橘系の果物(オレンジ、グレープフルーツ、レモン、ライム、タンジェリンオレンジ、クレメンタイン
(小型のオレンジ)、パイナップルなど)及びそれらのジュース
レーズンも避けるべき(同様に、亜硫酸が添加された保存用ドライフルーツも)
ラズベリー、レッドプラム、パパイヤ、パッションフルーツ、イチジク、ナツメヤシ、アボカド

野菜
特にたまねぎ、えんどう豆、ある種の豆類

イーストで膨らませた食品
一日以内のホームメイド(あるいはレストランで焼いた)パン、特にサワードー(次に焼くときのために残しておく、発酵させた生のパン種)
ベーグル、ドーナツ、ピザ生地、ソフトプレッツェル、コーヒーケーキ

アスパルテーム
アスパルテームは、人工甘味料の中で最も危険性の高い毒物の一つです。
おもにローカロリー、ノンカロリーの飲料、また食品に添加されています。
サッカリン(人工甘味料)は片頭痛の誘引となります。
スクロース(人工甘味料)は安全だと思われます。

その他
大豆製品は誘引となります。
特に、味噌、テンペなど加工されたもの
MSG(グルタミン酸ナトリウム)を含んだしょうゆもあるので注意
香料無添加の豆腐、豆乳、小麦粉はそれほど危険ではありません。
大豆油は安全です。
トマト、マッシュルームなどは頭痛の原因となります。

天気の影響による頭痛

ストレスや疲労などの影響で頭蓋骨内の「血管が広がり炎症が起きる」ことで頭痛が起こる。

これを天気の変化に当てはめると…
悪天候の時に起こる「急な気圧の変化」

脳の血管をおさえていた圧力が下がる

脳の血管が広がりやすくなります。

周囲にある神経を刺激する

片頭痛を誘発

つまり、“天気の変化が片頭痛を引き起こしている”というわけです!
片頭痛のきっかけ、天気の変化で引きおこる割合は24%!といわれています。

予防法  %e6%97%a5%e8%a8%98%e5%b8%b3

頭痛ダイアリーをつけましょう
頭痛ダイアリーとは、頭痛の強さや持続時間、頭痛にともなっておきた別の症状、支障度などを頭痛が
おきた日ごとに記載していくものです。天気や環境を書き加えましょう。

たとえば人ごみや睡眠不足など、どのような環境が重なったときに片頭痛が起きるかを記録しておくことで、
原因となる環境を特定し、該当する時期にそうした環境を避けるようにします。

頭痛の症状の多くは自覚的なもので、情報を正確に医師につたえることが困難です。
頭痛ダイアリーをつけることで、自分の頭痛をよく知ることができることはもちろんですが、正確な情報を
医師につたえることができ、頭痛の診断と治療、予防に役立ちます。

週末の寝だめは避けましょう
寝不足、寝過ぎ、疲労、空腹など体のストレスは片頭痛の引き金になるので避けましょう。
とくに週末の寝だめや二度寝は、空腹と寝すぎが重なって片頭痛を重くするので要注意です。

頭痛の誘発食品を控えましょう

規則正しい生活をして自律神経の働きを整えましょう

対処法

片頭痛では、脳の血管が拡張すると痛みが増強し、血管が収縮すると痛みが軽減すると考えられています。
血管を収縮させるには…

痛むところを冷やしたり圧迫しましょう
冷却シートなどを使って冷やしたり圧迫することによって血管を収縮させ痛みをしずめます。

暗い、静かな部屋で横になりましょう
片頭痛では、光のまぶしさや音によって痛みが増すように感じることがあります。
また、動くと痛みが増すので、痛いときは光や音をふせいで安静が大事です。

適切な睡眠をとりましょう
片頭痛は眠って起きると改善します。
痛みがおこったらできれば仕事を中断して横になりましょう。

カフェインを少しのみましょう
コーヒー、紅茶、日本茶に含まれるカフェインは血管を収縮する作用があり、痛みの早期に飲むと痛みが
軽くなります。
ただ、連日の過剰摂取は逆に頭痛を誘発するので注意してください。

鎮痛薬を服用しましょう
鎮痛薬は、痛みのもととなるプロスタグランジンの産出を抑え、頭痛をらくにします。
頭痛が起こったときは早めに鎮痛薬を服用するのもひとつの方法です。

※頭痛が起きている時は、血行がよくなるとさらに痛みがつよくなりますので、血管を広げてしまう入浴や
運動、マッサージなどは厳禁です。

治療法  %e8%96%ac

片頭痛の治療には薬物療法と非薬物療法がありますが、薬物療法が中心となっています。
薬物療法は急性期治療薬と予防薬にわけられます。

急性期治療薬

トリプタン製剤(セロトニン受容体作動薬)
(特 徴)
・セロトニン受容体と結合して、血管収縮作用や神経原性炎症抑制作用などがあります。

・片頭痛のどのタイミングでも有効ですが、早期服用の方が効果は優れています

・片頭痛によって脳が過敏になり、本来は痛くない刺激を痛みと感じるアロディニア(異痛症)がおこると効果はあらわれにくくなります

注意事項
・虚血性心疾患、脳血管障害、末梢血管障害(動脈硬化)のある場合には禁忌です。

・妊娠がわかったら服用を中止してください。

・エルゴタミン製剤との24時間以内の併用は禁忌です。

鎮痛薬(NSAIDs、アセトアミノフェンなど)
(特 徴)
・プロスタグランジンの産生を抑制、カテコールアミン、セロトニン代謝に作用します。

注意事項
・妊娠末期には禁忌です。

エルゴタミン製剤(麦角アルカロイド)
(特 徴)
・セロトニン受容体と結合しえ、血管収縮作用をしめします。

・副作用として悪心、嘔吐が多く、使用が限られます。

・トリプタン系薬剤が無効な場合にもちいられます。

注意事項
・子宮収縮作用があり、早産の危険があるため、妊娠中は禁忌です。

予防薬

カルシウム拮抗薬
(特 徴)
・片頭痛予防薬の第一選択薬

・脳血管の血管収縮を抑制して、脳血流を増加させます。

注意事項
・脳血管障害、妊婦には禁忌です。

β遮断薬
(特 徴)
・妊娠中の片頭痛予防薬に適しています。

注意事項
・心不全、喘息、抑うつ状態には禁忌です。

抗うつ薬
(特 徴)
・片頭痛のみでなく、緊張型頭痛と合併しているものに併発しやすい抑うつ状態も改善できます。

注意事項
・妊娠がわかったら服用を中止してください。

抗てんかん薬
(特 徴)
・ニューロン(神経細胞)の興奮性を抑制します。

注意事項
・催奇性(さいきせい)があるため、妊婦には禁忌です。
催奇性とは…生命の発生において奇形を生じさせる性質や作用があるものを指します。

予防薬・急性期治療薬と薬物乱用頭痛

予防薬は、頭痛発作の頻度や程度を現象させ、急性期治療の効果をたかめるために使用されます。

頭痛発作が頻回におこる患者では、急性期治療薬を連日のように服用してしまい、薬がきかなくなって
しまう(薬物乱用頭痛)ことがあります。

(薬物乱用頭痛)
急性期治療薬を連日服用する

・薬がきかない
・慢性頭痛となります。

このような事態をまねかないために、急性期治療薬の服用は月10日以内におさえ、下記の条件をみたした場合は、頭痛発作のおこる前に予防薬を服用しましょう。

(予防薬使用適応となる場合)
・急性期治療薬では日常生活に支障をきたす。
・急性期治療薬が使えない。
・永続的な神経障害をきたすおそれのある片頭痛

薬物乱用頭痛をおこしてしまった場合は、急性期治療薬の服用を禁止します。

緊張型頭痛

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最も多く見られる一次性頭痛で、頭痛患者の約半数をしめます。
年齢や性別(男女比=2:3)を問わず、誰もが発症する可能性のある頭痛と言えます。

緊張性頭痛の症状は、頭を締めつけられるような鈍い痛みで、頭重感がおこります。
この痛みはうなじから後頚部の筋緊張によって、筋肉が持続的に収縮するために起こります。

頭痛だけでなく、肩や首の強いこり、めまい、ふらつき、全身のだるさといった症状もともないますが、
片頭痛のように日常生活に支障をきたすことは少ないといわれています。

緊張型頭痛は、反復性と慢性の2種類あります。
反復性緊張型頭痛…頭痛発作が、数分~1週間持続します。

慢性緊張型頭痛…頭痛発作が、数日~数ヶ月持続します。

症 状

・後頭部を中心に両側性に頭を締めつけられるような痛みや圧迫感。
・頭の重い感じがつづく。
・肩こりやめまい感、目の痛みをともなう。
・パソコンを使った後に痛む
・1日中頭痛が続いたり、特に夕方にひどくなる傾向があります。
※片頭痛のように悪心・嘔吐や光・音・臭過敏をともなうことはありません。

緊張型頭痛を引きおこすメカニズム

反復性緊張型頭痛と慢性緊張型頭痛ではメカニズムが異なると考えられています。

反復性緊張型頭痛

反復性緊張型頭痛は頭や首、肩の筋肉の緊張から起こることが多いと考えられています。

長時間の同じ体勢や無理な姿勢をつづける

首や頭の筋肉に負担がかかる

首や頭の筋肉の緊張が高まる

筋肉の血行が悪くなり、血管に老廃物などがたまる

老廃物がたまった部分を中心に炎症がおこる

痛み物質であるプロスタグランジンなどが産生される

頭痛となります。

慢性緊張型頭痛

慢性緊張型頭痛は脳そのものが痛みを感じやすいのではないかと考えられています。
心配事や不安といった精神的ストレスが関係していることも多いのが特徴です。

原 因

緊張型頭痛は、身体的・精神的なストレスが複雑に関係しているとかんがえられています。

身体的なストレスによる緊張型頭痛

むりな姿勢の維持や長時間のパソコンの使用などによって頭から肩にかけての筋肉が緊張し血流が悪く
なると乳酸などの疲労物質が筋肉にたまって、 これが神経を刺激して痛みを引き起こすと考えられています。
また、血流が悪くなると頭に酸素や栄養分が運ばれにくくなることも原因の一つです。

とくに、首の筋肉が弱い人ほど、頭部をしっかりと支えることができずに頭痛を引き起こしやすい傾向が
あるようです。

精神的なストレスによる緊張型頭痛

身体的なストレスがなくても、精神的なストレスのみが原因で頭痛を発症するケースもあります。
精神的に緊張した状態が長期間続くと、脳の痛みを調整する部位が機能不全を起こし頭痛を引き起こして
しまうのです。

このような、精神的ストレスを原因とする緊張型頭痛には、生真面目な性格や几帳面さを持った人がかかりやすいと言われています。

また女性に多く、数日持続します。
症状はゆるやかに進行し、典型的には、頭をとりまくはちまき状に痛みます。
それらは、ストレスやうつによって起こり、おもにに頚部・側頭部の異常な筋収縮に関係するといわれています。

姿勢の悪さと緊張型頭痛

緊張型頭痛は筋肉の緊張からくる頭痛で、首や肩のこりを伴うケースが多いためなんらか姿勢の悪さに関係
しているといわれています。

たとえば、頭が体より前につき出している姿勢の人の場合、頭が前にころがり落ちてしまわないように首の
後ろ側の筋肉がいつも緊張してささえようとして、慢性的なこりや痛みを引きおこします。

もんでもたたいても一時的に痛みがやわらぐだけで、姿勢が改善されないかぎり症状はまた再発します。
根本的に回復するためには、姿勢のゆがみなどの問題を改善することで首や肩のこりが解消され頭痛がらくに
なるはずです。

痛みの悪循環

緊張型頭痛は、痛みの悪循環をまねきやすいといわれています。①

筋肉が緊張し血管が収縮すると、血行不良でこりの状態になり、頭痛がおこります。

痛みが「今日も頭痛かぁー」とストレスになります。

ストレスが原因となり、さらに項部~後頭部の筋肉が緊張します。

血管収縮、血行不良となり、①にもどり悪循環をなります。

予防法  %e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%ac%e3%83%83%e3%83%81

長時間同じ姿勢をとらないようにする

姿勢を正しくする

気づいたときには簡単なストレッチをこまめに行い、首や肩の筋肉の緊張をほぐしましょう
①両肩を上げてストンと落とす
両肩をキュッと上げて、ストンと落とします。力を入れすぎず、自然な状態で10~20回程度おこなってください。

② 首を左右に倒す
左手を頭にのせて、右肩の力を抜いて左側へゆっくりと首をたおします。
反対側もおなじように。左右とも5~10回程度ずつおこなってください。

③イスに座って前屈
イスに浅く腰をかけ、脚を前に伸ばします。両肩の力を抜いてリラックスしながら、首を前にゆっくりと
倒します。5~10回程度おこなってください。

首や肩の筋肉をきたえる
首を支える筋肉だけでなく、腹筋や背筋の強化もポイントです。
(水泳をしている人には肩こりが少ないといわれています)

枕の高さを調整する
高すぎる枕、柔らかい枕は首の負担になり、筋肉を緊張させることになります。

メガネの度をあっているか確認する
メガネの度が合っていないために、頭痛が起こる場合があります。
視力検査をうけて、メガネが合っているのかを調べましょう。

歯のかみ合わせ
かみ合わせが悪いと、どうしても体の片側に負担がかかります。
そのため、知らないうちに姿勢が左右どちらかに曲がっていくので、かみ合わせもチェックしてください。
歯ぎしり・食いしばりのくせもよくありません。

精神的なストレスの解消
仕事や家庭でのトラブル、対人関係などのストレスにより、神経や筋肉の緊張が高まります。
ゆっくりとお湯につかるなど、自分なりのリラックス方法を見つけましょう。

対処法  %e5%85%a5%e6%b5%b4

緊張性頭痛の対処法は、固くなってしまった肩や首の筋肉の緊張をほぐして、血行をよくしてあげることです
入浴や飲酒、運動やマッサージは血管を拡張させ、こった部分の血流を改善するとともに、精神的ストレス
を解消して、痛みの悪循環をたちきるものとなります。

・マッサージ、蒸しタオル、半身浴などで温めて、首、肩の筋肉のこりを取り、血行をよくしましょう。
・気分転換をする
・頭痛が始まったら、心身にストレスをくわえていることを中止し、たとえばその場所から離れるなどして
早めに気分転換をしましょう。

治 療

緊張型頭痛の治療では、精神的・身体的ストレスの除去が最優先となりますが、重症の場合は、薬物療法が
必要となります。

【薬物療法】
・鎮痛薬…NSAIDsなど
(NSAIDsの特徴)
プロスタグランジンの産生を抑制、カテコールアミン、セロトニン代謝に作用します。

注意事項
妊娠末期には禁忌です。

・予防薬…抗うつ薬
(抗うつ薬の特徴)
緊張型頭痛のみでなく、片頭痛と合併しているものに併発しやすい抑うつ状態も改善できます。

注意事項
妊娠がわかったら服用を中止してください。

【非薬物療法】
ストレッチ、頭痛体操など

片頭痛・緊張型頭痛混合タイプ

緊張型頭痛と片頭痛の両方をひんぱんにおこす人もいます。
それぞれの症状の特徴を知り、それに合った対応をするようにしましょう。
緊張型頭痛は筋肉が収縮することで起こり、片頭痛は血管が拡張することで起こります。

緊張型頭痛は、片頭痛ほどの痛みはないものの、頭が締め付けられているような頭の重い状態が起こります。
片頭痛がストレスから解放されてホッとしたときにおこりやすいのに対して、緊張型頭痛はストレスにより
頭や首を囲む筋肉が過剰に緊張しておこります。
多くは肩や首筋のこりや眼精疲労を伴います。
一般に、片頭痛だけの患者さんは頭痛の無いときには頭がすっきりしているのですが、 緊張型頭痛を
併発するといつも頭が重い状態が続く場合があります

症 状

・後頭部を中心に頭全体が締めつけられるような重い痛み
・毎日のように朝から晩まで一定のにぶい痛みが続く
・肩や首のこりをともなう
・パソコンを使った後に痛む
・軽いめまいをともなうことがある
・温めるとラクになる
・「ズキン、ズキン」という波打つようなつよい痛み
・頭痛が起きる前にチカチカした光が見えることがある
・体を動かすと頭にひびく

対処法

基本的に軽い緊張型頭痛であれば、
・ストレスを解消する
・リラックスする
・体操をする
・筋肉の緊張をほぐす など
緊張型頭痛では、頭痛の原因となっていた生活習慣を改善するだけでよくなることもめずらしくは
ありません。
一方片頭痛は、生活習慣の改善はもちろん大切ですが、 それだけで改善が難しい場合は、発作の予防や
痛みをおさえるための薬物療法をおこなうことも重要となります。。
ですから、両方を合併している人は普段から生活習慣の改善を心がけるようにしてください。

群発頭痛

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別名、「自殺頭痛」とまで呼ばれるほどの目の奥をえぐられるような激しい痛みがおこります。
有病率は0.01%とまれな疾患ではありますが、痛みは目の奥から側頭部にまでつよい痛みをともなうため、
心筋梗塞、尿路結石とならんで、生きているうちに味わう三大痛のひとつといわれています。

また、群発地震のようにある時期に固まって起きることから、「群発頭痛」といわれています。

20~40歳代の男性に多く症状があらわれ、60歳までには症状が軽減またはほぼ消失します。
高身長大酒飲みヘビースモーカーの人が多いのが特徴です。

群発頭痛は反復性と慢性の2種類あります。
反復性群発頭痛(約85%)
発作がつづく群発期と1カ月以上の症状が軽減またはほぼ消失する時期をくり返します。

慢性群発頭痛(約15%)
1年以上、慢性期に発作をくり返します。
症状が軽減またはほぼ消失する時期はなく、あっても1カ月未満です。

症 状

「目をえぐられるような」と表現される重度~きわめて重度の激しい痛みですが、偏頭痛や三叉神経痛と
間違われる場合が多いといわれています。

片頭痛やくも膜下出血などでは頭痛のために身動きできませんが、群発頭痛では激痛のために
のたうち回る、動きまわる、頭をたたくなどの行動をともないやすいといわれています。

群発頭痛の典型的な症状に「1」のつく頭痛があります。
・年に1回の群発期
1カ月間
・毎日1回
・午前1時(深夜~明け方)に
1時間(15分~180分と個人差あり)
1側の眼窩部(目の奥)が
1番痛む
人によって多少ことなってはきますが、睡眠中に発作が来ると激痛で目が覚めるため、睡眠に恐怖を感じる
ケースも多いのです。

深夜におこりやすいのは、REM(レム)睡眠に関係しているためといわれています。
REM(レム)睡眠とは…
レム睡眠は睡眠中の状態のひとつです。
体は骨格筋がゆるんで休息状態にありますが、脳が活動して覚醒(目がさめている)状態にあります。
ただし眼球だけは急速に運動している状態です。
外見的には寝ているのに、脳は覚醒(目がさめている)状態です。

ヒトでは新生児期に多く睡眠時間のおよそ半分を占めるが、加齢に従って徐々に減少し、小児期で 20%、
大人では睡眠時間の約20-25% になります。
夢を見るのはレム睡眠中であることが多いとされていて、この期間をすぎた直後に覚醒した場合、直前の夢の
内容を覚えていたり、その記憶による事実錯誤の状態になっていたりすることがあり、問題行動はこの
タイプが多いといわれています。(RBD:レム睡眠行動障害)。

頭痛発作にともなっておこる症状につぎのようなものがあります。
・同じ側の目や鼻に涙・鼻水・鼻づまり
ホルネル症候群などの自律神経症状

ホルネル症候群(4徴候)とは…
①眼瞼下垂(がんけんかすい)…まぶたが下がってきます。
②縮瞳(しゅくどう)…瞳孔がちいさくなります。
③眼裂狭小(がんれつきょうしょう)…眼の縦と横の長さが短かくなります。
④病側顔面の発汗の低下がおこります。

また、発作時は落ち着きがなく、興奮状態にあることが多いといわれています。
※発作が起こっている期間にアルコールを飲むと、必ずといっていいほど頭痛発作が起こります。

群発頭痛を引きおこすメカニズム

群発頭痛のメカニズムは、はっきりと解明されていませんが、3つの説があります。
視床下部が発生源とする説
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・頭痛発作が 1 日のうち同じ時間帯に生じる
・サーカディアンリズム(体内時計)に関係したメラトニンなどの変化がみられる

↓ このことから考えられるのは…?

サーカディアンリズム(体内時計)の中枢(中心となる大切なところ)の視床下部に問題があるのでは⁉と
考える説です。

三叉神経が血管が関係している説
三叉神経に作用し神経終末(神経の末端)から CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)、VIP
(血管作動性腸管ぺプチド)といった血管に作用する物質がでる

CGRPは血管を拡張する物質で、眼窩周辺の神経の炎症がおこる

群発頭痛がおこる

※群発頭痛の患者は、ニトログリセリンの血管拡張薬や飲酒によって発作が誘発されます
逆に血管収縮の薬が頭痛に効果があるということから、発作中には血管拡張がおきていると考えられます。

また、群発頭痛の発作のとき
・頸静脈血中の CGRP や VIP などが増加する
・酸素吸入およびスマトリプタン皮下注によって、増加した CGRP のレベルが正常者のレベルまで低下する

↓ このことから

群発頭痛の発作の時に三叉神経血管系の活性化が生じていることが、群発頭痛患者で確認されています。

内頸動脈周囲を発生源とする説
群発頭痛はいろいろな自律神経症状をともなうことが特徴とされています。

内頸動脈の血管造影中に発作が誘発されたことから、痛みは内頸動脈が問題ではないかと考えらています。
・内頸動脈が拡張

動脈周囲に分布する交感神経線維を障害する

縮瞳(瞳孔がちいさくなる)

・周囲の炎症が副交感神経を刺激する

涙がでるなどの症状

また、群発頭痛患者の多くは片頭痛と違い、じっとしておられず、のたうちまわることがありますが、
頭部や体幹を激しく動かすことで、頭部の静脈血のうっ血が改善し同じ部分の浮腫(みくみ)が軽減し痛みが
軽減すると考えられています。

しかし、治療面からこの病気を考えてみると、群発頭痛の発作の治療薬として使われるトリプタン系薬剤は
三叉神経終末(末端)に存在する受容体に作用し、神経ペプチドの放出を抑制し効果をしめすと考えられます。

このように末梢だけでなく視床下部の関与が指摘されるようになり、これまでの内頸動脈周辺に起源をおく
末梢論だけでは治療のしくみを説明することが困難となっています。

原 因

目の後ろを通っている血管が拡張して炎症を引き起こすことが原因と考えられています。
この炎症が起きる原因はわかっていませんが、体内時計が関係しているのではないかとも言われています。

予防法  

禁酒する
群発頭痛がおきている期間にアルコールを摂取するとそれが引き金になり、頭痛発作が起こります。
頭痛発作がおきている期間では、患者は飲酒を控えていることが多いようです。

生活リズムを整える
睡眠不足になると頭痛が起こりやすいと考えられています。
また、逆に寝すぎもよくないと考えられています。規則正しい生活リズムにするようにしましょう。

気圧の変化に注意する
気圧の変化でも血管を拡げたり、神経を刺激することがありますので、登山や飛行機に乗る場合は注意しましょう.
飛行機の着陸時に耳をふさいでいたら、この痛みが出たというケースもあります。

群発頭痛は、発生する原因が未だ不明な部分も多く、残念ながら効果的な予防法も確立されていないのが現実です。
ただ、一定の効果があったという予防法も少なからず存在するので、一部を紹介します。
・カルシウム拮抗薬のベラパミル(不整脈、高血圧、狭心症などの治療に使われる薬)
・寝る前に酒石酸エルゴタミンを飲む(カフェルゴット、クリアミンA)
・シバマイドの点鼻薬
・予防薬に関しては実際にはSSRI(パキシル等)・ステロイドなどが処方されることもありますが、
保険適応とはなっていません。

対処法

・睡眠を妨げないために寝る前に薬を飲んで、痛みを予防する
・頭痛発作時は、動きまわると多少痛みがやわらぐ
・飲酒や喫煙は控えたほうがよい
群発頭痛は、痛みが強く自己流での対処がむずしいため、早めに医師に相談してください。

治療法  

群発性頭痛の治療法は、純度100%の酸素を吸入する純酸素吸入法薬物療法です。

群発頭痛の痛みは、発作といってもよいくらい突発的で痛みも強いため、効果が出るまで時間のかかる鎮痛薬は処方されないことが多いのです。
痛みが表れるのが深夜から明け方、しかも急な痛みをともなうことから、自宅でのケアを指導される場合が多いようです。

そのひとつが、医療用の酸素ボンベからマスクで酸素を吸って痛みを緩和させる方法です。
病院を通して医療用の酸素ボンベとマスクをレンタルできます。
痛みが出たらできるだけ早く吸入することがポイントで、5分くらいの吸入で、症状が和らぐと言われています。

薬物療法には、トリプタン製剤の皮下注射を打って痛みを抑える方法があります。
2008年4月からは自分でも注射できるようになり、保険適用がみとめられている薬剤です。
しかし、トリプタン系の「イミグラン」などは、作用に個人差が大きいといわれています。

予防で多少効果のあるといわれている酒石酸エルゴタミン系とトリプタン系の薬は併用禁止で、薬は、
必ず24時間あけなければならないため服用には充分注意が必要となります。
また、 トリプタン系(イミグランなど)の薬は、閉経後の女性、心疾患の危険因子を有する患者には慎重に
投与する必要があるとされています。
スマトリプタンの点鼻液もありますが、注射に比べると効果が出るまで時間がかかり、現在はまだ保険適用外です。

※群発頭痛は一次性頭痛のなかで、もっともひどい頭痛です。
自己判断で市販薬を飲むのではなく、医師に相談しながらの治療をオススメします。

その他の頭痛

①メガネを買いかえたら、頭痛が始まった
ひとつはメガネのツルがきつくて、頭を強く圧迫することによりて起こる頭痛で、水中メガネ頭痛とも呼ばれています。もう一つは、新しいメガネの度に慣れず、目が疲れて起こる頭痛です。

②髪を結ぶと頭痛がする
ポニーテール頭痛と呼ばれます。頭蓋の軟部組織が引っ張られることにより起こります。

③ 咳やくしゃみをすると頭痛がする (一次性咳嗽性頭痛)
風邪をひいたときなど、咳やくしゃみが出る可能性がある場合は、咳止めで予防しましょう。

④ アイスクリームやかき氷を食べたら、頭が痛くなった
「アイスクリーム頭痛」と呼ばれています。
のどの奥が冷たいものに刺激されると、その刺激が脳に伝わる途中で神経の混線が起こり、こめかみや前頭部・
側頭部に痛みを感じます。

⑤運動中や運動の後に頭痛が起こる (一次性労作性頭痛)
激しい運動中や運動直後に起こる頭痛で、重量挙げ頭痛とも呼ばれていました。
頭蓋内の静脈系のうっ血が原因と考えられています。
数回にわけての水分補給に注意し、頭痛が起こってしまったら患部を冷やしましょう。

⑥週末になると頭痛になる (週末頭痛)
片頭痛と考えられます。
急に神経をリラックスさせることで起きる頭痛で「週末頭痛」と呼ばれています。
適度にしなければならない用事をいれたりして、緊張感をもたせることも対策の一つです。

⑦お腹がすくとおこる頭痛(空腹時頭痛)
空腹の間、頭痛が続き、食事をすると改善します。空腹が片頭痛を誘発することもあります。

⑧ 二日酔いによる頭痛
二日酔いの頭痛は、アルコールが分解されてできたアセトアルデヒドが原因と考えられていますが、
最近はアセトアルデヒドの分解産物であるアセテートが原因、という報告もあります。
また、アルコールには血管を拡張させる作用があり、片頭痛や群発頭痛などを誘発します
コーヒーや緑茶など血管収縮作用があるカフェインが入ったものを飲むのも効果的です。

⑨後頭神経痛
上部頸髄から出る神経が痛みを起こす神経痛で、耳の後ろ、頭の付け根、側頭部などに瞬間的な針で刺された
ような痛みを感じます。どちらかというと浅いところに感じる痛みです。
また髪の毛を触るとビリビリした感じがすることもあります。
多くは首の骨の変形やヘルニア、筋肉などの炎症、風邪や中耳炎の後などに発症しやすいと考えられています。鎮痛薬が有効です。

⑩三叉神経痛
三叉神経に何らかの異常が生じて、顔面の左右いずれかに焼け火箸を突き刺されるような痛みを生じる病気です。
原因は、三叉神経の脳幹に入る直前の弱い部分に、動脈や静脈が直接ぶつかり、神経を圧迫することで、
痛みは非常に強く、手術によって完全に改善されるます。

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ライター紹介 ライター一覧

hamamoto

hamamoto

医学の大好きなHAMAMOTOです。
病気や健康について、皆さまに分かりやすく紹介していきたいと頑張っています!(^^)!
現在、鍼灸治療院を経営し、皆さまの健康にたずさわっています。
平成13年に整体師として治療院をしつつ、平成16年にアロマコーディネーターの
資格を取得しました。
鍼灸治療院を開業したのは、2016年5月ではございますが、患者さまの治療と
皆さまへの健康にかんする情報発信に頑張っていきたいと思っています!
鍼師免許 第171865号
灸師免許 第171571号
ウェブサイトURL:http://health-life.tokyo/
メールアドレス:koume3086@gmail.com

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