1. TOP
  2. 脳ドックの検査で偶然発見されることがある【脳動脈瘤】高血圧の人は要注意!

脳ドックの検査で偶然発見されることがある【脳動脈瘤】高血圧の人は要注意!

脳血管障害 高血圧
この記事は約 7 分で読めます。 40 Views

脳の動脈のある部分がコブ状にふくらんだ状態になっている「脳動脈瘤」
自覚症状がなく、脳ドックなどで偶然発見されるケースも珍しくはないのです。
ここでは、その脳動脈瘤についての基礎知識や、高血圧の人が絶対にしてはならないことなどを紹介して
います。

脳動脈瘤の基礎知識

%e8%84%b3%e5%8b%95%e8%84%88

脳の動脈、とくに脳の血管の枝分かれするところにできる血管のふくらみのことをいいます。
未破裂脳動脈瘤は、40歳以上の中高年の5%がもっているといわれています。
未破裂脳動脈瘤は、自覚症状はほとんどないのですが、破裂するとくも膜下出血で死亡する危険性も
あるのです。

脳動脈瘤になる原因

動脈は、内膜、中膜、外膜と三層の膜からできています。
その中膜が先天的(生まれつき)に欠損しているところに、高血圧動脈硬化喫煙遺伝性の因子
などの要因が加わって、形成されると考えられています。

遺伝性の因子としては、家族(とくに兄弟姉妹)にくも膜下出血の患者のいる家系が危険因子と
されています。

年齢的には40~60歳に好発し、圧倒的に女性に多い疾患です。(男:女=1:5)

脳動脈瘤の形成のしかた%ef%bc%93%e3%83%8a%e3%83%bc%e3%82%b9

形態的には、脳動脈瘤の多くはのう状(袋のようなかたち)です。
一部に紡錘状動脈瘤といって、円柱状でまん中が太く両端がしだいに細くなったかたちのものもあります。
破裂する脳動脈瘤のほとんどは、のう状動脈瘤です。

のう状脳動脈瘤の形成のしかた

脳動脈の枝分かれしたところに先天性の中膜の欠損部がある。

枝分かれした部分の血管の壁に圧力がかかり続ける。

高血圧などの要因が加わる。

コブ状のふくらみの形成

コブ状になった部分のなかでは乱流などがおこる。

動脈瘤の形成

紡錘状脳動脈瘤の形成のしかた

中膜の欠損部分があり、動脈硬化がすすんだ人にみられます
脳に血液をおくる大事な動脈の脳底動脈に多く発生します。

脳動脈瘤の分類

脳動脈瘤は、かたち(のう状、紡錘状)のほかに、大きさや症状の有無、成因、部位などによっても
分類されます。

大きさによる分類

径が10㎜未満→小~中型動脈瘤

径が10~24㎜→大型動脈瘤

径が25㎜以上→巨大動脈瘤

10㎜未満の瘤が75%以上をしめ、巨大動脈瘤は全体の約5%にみられ、女性に多いです。

症状の有無による分類

脳動脈瘤による神経の圧迫症状がみられる→症候性脳動脈瘤

症状がみられない→無症候性脳動脈瘤

大半は無症候性です

・脳動脈瘤が大きいほど圧迫症状が出現しやすく(症候性)、さらには破裂の危険性もたかまります。

症候性脳動脈瘤の症状

脳動脈瘤のなかには、破裂前に圧迫による脳神経症状がでることがきっかけとなって発見される
症候性脳動脈瘤があります。

・症候性脳動脈瘤は、未破裂脳動脈瘤のうち数%にみられます。

圧迫による症状がでる危険性

圧迫による症状が出現

動脈瘤が大きいもしくは、急速な増大

破裂する危険性が非常に高い

速やかに治療をする必要があります。

動脈瘤が神経を圧迫したときの症状

動眼神経、視神経、外転神経など眼に関係している神経が圧迫されます。

①動眼神経を圧迫…眼球運動や光が入ったときの反射、瞳孔などに関係しています。
(症 状)・複視(ふくし)…ものが2つに見える状態です。
・眼瞼(がんけん)下垂…まぶたが上がりにくい状態です。
・散瞳(さんどう)…瞳孔が散大した状態です。

②視神経を圧迫…視力や視野、光が入ったときの反射などに関係しています。
(症 状)視力や視野の障害がおこり、字が見えにくくなったり、見える範囲が狭くなります。

③外転神経を圧迫…眼球運動に関係しています
(症 状)動眼神経の症状と同じ症状がおこります。

※脳動脈瘤による動眼神経の圧迫によって、とくに表層の副交感神経線維が圧迫されやすく、
初発症状としては、散瞳がもっとも多いです。

②と③の脳動脈瘤は女性に多く、巨大動脈瘤が多いとされています

治療方針の決定

%e3%83%8a%e3%83%bc%e3%82%b9

未破裂脳動脈瘤が発見された場合、つぎのことを考えて治療の適応を検討します。
・年齢
・健康状態
・大きさや部位
・形状
・破裂リスク

高齢者、がんなどの全身疾患がある人

主に経過観察を検討します。
破裂のリスクの軽減
(高血圧を治療、喫煙、大量の飲酒をさけるなど

半年~1年ごとの画像(MRA,CTA)による経過観察。

比較的若く、がんなどの全身疾患がない人

動脈瘤の大きさが5~7㎜以上か未満で治療方針がかわってきます。

【大きさが5~7㎜以上】
主に手術を検討します。
・開 頭…動脈瘤頸部クリッピング術
・血管内…動脈瘤コイル塞栓術
※治療後も経過観察が必要です。

【大きさが5~7㎜未満】
神経を圧迫している症状がでているか、部位や形などを考慮して手術か経過観察をするかを決めていきます。

※クリッピング術では、手術の成功率は95%といわれていますが、合併症の発生率は、12㎜をこえる
大きい動脈瘤などは、高齢者などで増加します。
つまり、破裂率のたかいほど、手術の合併症のリスクもたかくなってしまうのです

脳ドック検査

脳の血管の状態をはあくし、危険をさっちするためには必要な検査です。
脳動脈瘤だけでなく、脳腫瘍から認知症にいたるまで、脳に関わる疾患の発見に特化した検査です。

血圧、心電図、血液検査に加え、MRI(脳実質撮影)、MRA(脳血管撮影)、頸動脈エコー、
頸椎単純撮影などの画像検査をおこない(医療機関によって検査内容はことなります)、結果を総合的に
判断します。

脳ドック検査費用  %e8%b2%a1%e5%b8%83

脳ドックの費用は、医療機関によって多少ちがってきますが、MRIとMRAだけの簡単な検査であれば
2万円台でうけることができ、検査時間も30分程度です。

MRIとMRA以外のものをくみあわせて行うとプランによって異なってはきますが、4万~9万程度の予算が
必要となってきます。

また、無症状の人の健診は、健康診断の適用はないので、全額自己負担となります
そこでなんらかの病気がみつかり、治療が必要になるとその金額は確定申告をすれば、医療費控除を
うけることができますが、病気がみつからなかった場合は、医療費控除もうけることはできません。

高血圧の人がしてはならないこと

高血圧の人に注意して欲しいこと、それは「サウナ」です。
芸能人で脳梗塞などの脳血管障害になられた人をみると、サウナが大好きという共通点がある人が
多いです。
なぜ、サウナがだめなのかを説明します。

サウナで大量の汗をかく。

多くの人が、その状態でビールなどのアルコールを飲んでいます。

体はアルコールを分解するために大量に水分を消費します。

脱水症状

血液ドロドロ

血栓ができやすい状態となります。

サウナに入ること自体にしても、体は脱水状態になります。
高血圧の人がサウナに入る場合は、とにかく水分補給を忘れずにしてください。
これは、高血圧の人だけでなく、気をつけてほしいのがサウナの後はアルコールの含まれていない
ものでの水分補給を心がけてください。

最後に…
脳動脈瘤は症状がでないことも多く、脳ドックなどの検査をしないと気付かないこともあります。
全額自己負担で高額なので、すすんで脳ドック検査には踏み切れないかもしれませんが、高血圧の人や
家族で脳動脈瘤をしている人がいる場合は、MRI、MRAの検査だけでも、受けてみるほうがよいと
思われます。
また、高血圧の人は脳動脈瘤だけでなく、あらゆるリスクをかかえていることを忘れずに、普段から食生活や
運動などでの対策を心がけましょう。

\ SNSでシェアしよう! /

HEALTH-LIFEの注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

HEALTH-LIFEの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

hamamoto

医学の大好きなHAMAMOTOです。
病気や健康について、皆さまに分かりやすく紹介していきたいと頑張っています!(^^)!
現在、鍼灸治療院を経営し、皆さまの健康にたずさわっています。
平成13年に整体師として治療院をしつつ、平成16年にアロマコーディネーターの
資格を取得しました。
鍼灸治療院を開業したのは、2016年5月ではございますが、患者さまの治療と
皆さまへの健康にかんする情報発信に頑張っていきたいと思っています!
鍼師免許 第171865号
灸師免許 第171571号
ウェブサイトURL:http://health-life.tokyo/
メールアドレス:koume3086@gmail.com

この人が書いた記事  記事一覧

  • 不妊治療の方法について・・・

  • 不妊治療が必要かな?と思った時は不妊についてしっかり勉強しましょう

  • 神経性食欲不振症の原因と症状、治療法

  • 【胃がんの基礎知識】症状やステージ、治療法を紹介します。

関連記事

  • 【頭痛の基礎知識】原因別のつらい症状を治す方法!

  • 【動脈硬化の3大危険因子】脂質異常症・高血圧を改善し、血管年齢を若く保つ方法を紹介しています。

  • 【3大認知症とは⁉】脳血管障害からなるものや若くてもなる可能性のある認知症を紹介しています。

  • 【寝たきりの原因疾患の第1位の脳梗塞】脳梗塞の前兆、3つのタイプの原因や症状、合併症について説明しています。

  • 【突然おこる頭痛に注意!】くも膜下出血の原因や症状、治療、3大合併症を紹介しています。

  • 【血糖値を安定させる11の秘訣】食生活で肥満を防止